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泊まって良かったオススメの宿 熊本県南小国町 静寂な森の宿 山しのぶ

泊まって良かったオススメの宿 熊本県南小国町 静寂な森の宿 山しのぶ

今回は泊まって良かった宿のご紹介です。
皆さんは九州の有名な温泉地といえばどこを思い浮かべますか?

おんせん県である大分県の温泉地を思い浮かべた方が多いかと思いますが、おんせん県大分の他にも温泉の有名地は九州にたくさんあります。

今回紹介する宿の場所は熊本県の黒川、小田、満願寺エリアにある宿になります。
この地域は温泉旅館も多く、知る人ぞ知る泉質の良い超有名温泉地エリアです。
その中で客室露天風呂付きな客室もある、貸し切り温泉を含め7つも湯船を持つ温泉宿をご紹介します。

立地

こちらは最初にも説明しましたが、こちらの宿は熊本県の泉質の良い温泉地域にあり、南小国町満願寺という場所にあります。
この地域で湧いている温泉は泉質も良く、この宿を含め高級宿もたくさんあって個人的にはかなりオススメの温泉地になります。

その中で今回ご紹介する宿は「小田温泉」という温泉地です。「黒川温泉」という有名な温泉地からかなり近い場所にあります。


主要道路から脇道に入るとそこに小田温泉はあります。古き良き街並みが広がり、非日常感を演出してくれます。
そんな場所にこの宿はあります。



エントランスは純和風の造りで落ち着く雰囲気になっています。
この雰囲気が好きな方はこの宿を気に入っていただけると思います。
そしてこの宿は敷地がとても広く、1500坪もあるそうです。
この広大な敷地を利用してたくさんのお風呂と12の客室が作られており、とても落ち着いた贅沢な空間を味わう事ができます。
さすが静寂な森の宿と謳っているだけあり、滞在中はかなり静かに過ごす事ができました。

駐車場は部屋数の分だけ確保されていてもちろん無料で利用できます。

こちらの宿は1月に訪れましたが、その時ちょうど寒波の影響もあり、雪が積もっていました。
冬季にこちらの温泉地に行かれる場合は、スタッドレスタイヤを装着するか、タイヤチェーンの準備をして行かれることを強くオススメします。

こちらの宿にたどり着くまでに山間部を走る事が多いので、標高が高い場所にかなりの確率で積雪があります。
僕も旅行中、由布院の方からこちらの地域まで車で移動しましたが、途中の山間部は雪だらけでした。
こちらに来る途中、大分と熊本を繋ぐ「長寿原」という峠道を抜けてきましたがチェーン規制がかかっていて、スタッドレスタイヤかタイヤチェーンが無いと走行できない状況でした。


画像は長寿原の峠道の様子です。
とてもじゃないですけどノーマルタイヤでは行けませんでした。
ノーマルタイヤでも除雪がされている高速道路を通り、日中一番暖かく雪が溶けているタイミングで移動するなら運良く辿り着けると思っているかもしれませんが、道路状況は実際に行かないと分からない部分が多いのでかなり危険です。やめた方が良いです。

僕が訪れた時はノーマルタイヤでタイヤチェーンを装着して訪れましたが、普通に行けました。
普段積雪が無い地域に住んでいる方でスタッドレスタイヤを装着する程でもないという方にはタイヤチェーンがオススメです。
僕がその時に使ったタイヤチェーンをご紹介しますのでよろしければ参考になさってください。

(商品ページに移動後、ご自身の乗られているお車のタイヤサイズを選択する必要があります。)
このチェーンは着脱が容易で、装着時に車を動かしたりしなくても装着可能な仕様になっています。
少し価格は高いですが10000円以下の安価なタイヤチェーンと比べ、耐久性の高さ、着脱のしやすさ、何より国産の製品なので安心感が違います。
僕も最初は5000円のタイヤチェーンを使っていましたが、このチェーンと比較して全てにおいて5000円の製品が劣っていて、何より5000円の商品に命を預けるという事に怖くなってしまったのでこちらのチェーンを購入しました。

もし冬季にスタッドレスを装着されてない車でこの場所を訪れるのであればタイヤチェーンの購入を検討してみてください。

館内設備

1500坪の広大な立地には館内設備としてはフロントロビー、ダイニング、天文館、図書館そしてなどがあります。
僕も初めて訪れた時、敷地がすごい広くてテンション上がったのを覚えています。

・フロント


(公式サイトより)
木の温もりが感じられるフロントです。
ロビーも併設していて、こちらでものんびり過ごす事ができます。
ロービには大きめのペレットストーブがあり、寒い時期でも雰囲気が良く暖かく過ごす事ができます。
チェックイン時はこちらで浴衣の色を選んでお部屋に案内してくれます。

・ダイニング


(公式サイトより)
夕食・朝食はこちらに行き食べます。
個室では無いですが、テーブル一つ一つが十分距離をとってあり、パーテーションがあるので、他の宿泊者の方とはそこまで顔を合わす事なく食事ができます。

・天文館

こちらの宿には天文館という天体観測ができる場所があります。
天文館には天体望遠鏡があって、天気の良い日は天体観測を行なっています。
スタッフの方に説明をしてもらいながら天体観測ができるので、小さなお子様から大人まで楽しめる内容になっています。

・図書館

館内には小さいですが図書館がありました。
あまり詳しくは見ていないのでどんな本があるのかはわからないですが、読むスペースにはストーブもあって、本を読みながら快適に過ごす事ができます。
そして図書館の奥にはテラスもあってそこにはロッキングチェアがあります。


結構クセが強いデザインの椅子です。作りはすごいしっかりしていました。
ロッキングチェアに揺られながらまったり過ごすのも良いかもしれませんね。

・囲炉裏処

この宿には囲炉裏処と呼ばれる共有スペースがあります。

この昔懐かしいデザインのスペースは結構好きな人が多いんじゃないでしょうか。
真ん中には本格的な囲炉裏があります。

火力は少し弱めでした、この日は寒かったのでもう少し薪をくべて欲しかったですね。
といっても、室内に充満する煙匂いやこの雰囲気、普段味わえない感覚でとても非日常感があって良かったです。
そしてこちらのスペースにはお水やお茶そして日本酒などが宿泊者にサービスで提供されています。

囲炉裏と日本酒の相性が良すぎて写真を撮ってしまいました。
こういう感じで囲炉裏を囲んで日本酒が飲めるのでお酒が好きな方にはオススメのスペースですので宜しければ行ってみてください。

・客室棟

こちらの宿には全部で12部屋の客室があります。
一般客室と呼ばれるお部屋が6室、離れ客室と呼ばれるお部屋が2室、新館客室と呼ばれるお部屋が4室あります。
一般客室にはお風呂が無く、その他の客室には客室露天風呂が備わっています。

客室

今回宿泊したお部屋は、新館客室という露天風呂付きの客室に泊まりました。
新館客室は敷地内の一番奥にあるので旅館の案内の方に連れられ奥の方へ進みます。



石畳の雰囲気のある通路を進みます。
通路もしっかり手入れがされていてキレイでした。
エントランスから館内すべてのデザインコンセプトが統一されている宿はホント素敵ですね。


夜の通路もライトアップされて素敵でしたので写真を載せておきます。
昼間と夜でここまで雰囲気が違います。

この一本の通路の左右に全部の客室棟と7つのお風呂がすべてあります。
喫煙所もこの通路沿いにあって、フロントロビーから出てすぐと一番奥に1つずつありました。


今回泊まるお部屋は一番奥のお部屋だったので歩いて奥まで行きました。
雰囲気は良いのですが、フロントから一番奥まではなかなか距離があるので良い運動になります。


そして今回泊まった一番奥の新館客室の玄関です。
純和風な佇まいですね。

室内も和風な造りで和室が2間ある間取りになっています。



ちょっと小さめですがテレビもあります。

トイレはしっかりウォシュレット完備でした。



お部屋に案内されて宿のスタッフさんがお茶とお茶請けを用意してくださりお部屋の説明を受けます。

宿によって出てくるお茶請けが全く違うのでこの瞬間は結構楽しみだったりします。
案内も終わり一息ついた所で早速お風呂に向かいます。
お風呂は玄関を入り渡廊下の一番奥にあります。

奥にある広めの脱衣スペースを抜け扉を開けるとまず内湯があって、その奥が露天風呂になります。

(公式サイトより)
毎回この最初に客室に付いている露天風呂を見る時が一番気分が上がりますね。
内湯は少し設備的には古めですが露天風呂はしっかりした造りのお風呂です。
もちろんどちらも源泉掛け流しです。

お湯の温度はチェックイン時から適温に調節されていて、チェックイン後から24時間好きな時間に温泉に入る事ができます。
源泉の温度は高めで、加水用の蛇口を調整し好みの温度に調整していく仕組みですが、気温の変化で湯温が下がるので、滞在中は自分でお風呂の温度を調整していく必要があります。
これが結構難しく、しっかり調節しないと湯船に入れなくなるので少し注意が必要です。

あとこちらの温泉の加水用のお水はメインの源泉よりは泉質は若干薄いですが温泉です。
真水だと水で埋めれば埋めるほど温泉成分が薄くなってしまいますが、冷たい温泉で加水するのであまり泉質が変わらないのがとても良いです。
このあたりは温泉の泉質を重視する方にとってはかなり嬉しいポイントですよね。

その他の設備としてはエアコン、冷蔵庫、空気清浄機、キッチンスペース、金庫がありました。
そして素晴らしい事にこの新館客室の床には床暖房が備え付けられています。

キッチンスペースを備えるお部屋というのは珍しく、タイミングがあれば使おうと思っていましたが、扉で完全に仕切られていてあまり使用できる雰囲気ではなかったので使用しませんでした。
そして個人的にはエアコンが部屋毎に1台ずつ、メーカー品の上級グレードの物が備え付けられていたのも嬉しいポイントでしたね。
滞在時は夜の気温が氷点下まで下がりましたが、この上級グレードのエアコンと床暖房のおかげで全く寒くなく快適に過ごす事ができました。
アメニティ関係も必要な物はしっかり備わっていて不満はありませんでした。
Wi-Fi環境も備わっていてちゃんと使えました。

温泉・泉質

この宿の魅力はなんといっても温泉です。温泉が凄すぎます。
客室露天風呂を含め全てのお風呂が源泉掛け流しです。
そしてすべてのお風呂が24時間入り放題です。


お部屋の温泉も素晴らしかったですが、やっぱり色んなお風呂に入りたい!と、いう事で客室のお風呂以外にもたくさん入ってきました。

7つのお風呂のうち4つが男性内湯・男性露天風呂、女性内湯・女性露天風呂の4つになります。
あとの残り33つが貸切風呂になります。
入ったお風呂を少しだけ紹介していきます。

(男性内湯)


(男性露天風呂)


(貸し切り風呂その1)


(貸し切り風呂その2)



(2つの湯船があるタイプの貸し切り風呂その3)

すべてのお風呂がとても良く、特に露天風呂がお気に入りで滞在中は何度も入っていました。
湯温は大体のお風呂が適温でしたが、露天風呂がちょっと熱めでした。(奥に源泉があり、近づくともっと熱いです)
あとすべてのお風呂の脱衣所に新しいフェイスタオルがしっかり備えられています。
お部屋からも備え付けのバスタオルを持って行きますが、フェイスタオルはいつも新しい物が使えるのでとても助かります。

そしてこちらの宿は客室が12部屋しかなく、その内6部屋には客室露天風呂が備わっているので、お風呂が7つ(そのうち3つが貸し切り風呂)もあると同じお風呂で他の宿泊客とほぼ顔を合わせる事がありません。
滞在時はどこのお風呂に行っても貸し切り状態で本当にリラックスして温泉を楽しむ事ができました。
これは本当に嬉しいポイントですし、お風呂の評価が高いのも納得です。

また温泉の泉質はかなり良く、この温泉は入浴するとお肌がツルツルになります。
一般的にメタケイ酸が100mg含まれると「美人の湯」といわれるほど泉質が良いのですが、こちらの温泉には300mg以上含まれていて、泉質はかなり良いです。

泉質的にも、リラックスして入れる雰囲気的にもとても良い温泉だったのでお金を払って入る価値のある温泉だなと本当に思いました。
こういう温泉、家の近くに欲しいですね。

料理(夕食)

夕食はダイニングで食べます。
こちらの夕食では熊本の地の物と、少し海から遠いですが海の幸を贅沢に使った創作料理コースを食べさせていただきました。
こちらが夕食の献立になります。

お品書きの順にコース料理の写真を載せていきます。

(先付)

(前菜)

(清し汁)


(造り)

(焼物)

(炉物)

(蒸物)

(酢物)

(火山)


(食事)

(デザート)

熊本の山間部で本格的なお造りや馬刺しやふぐ刺しが食べられるのはおもてなし的にも嬉しいポイントですし、とても贅沢な気分にさせてくれます。
充実したコース内容で、全体的に満足度が高い夕食でした。めちゃくちゃお腹いっぱいになりました。
ただ一部メニューの味付けが少し濃かった料理もありましたので、その辺は少し好みが別れる部分なのかもしれません。
個人的には野菜類が美味しく調理されていたのが良かったですね。

そしてコース料理の途中にお蕎麦が出てきたのですがこれは、「草太郎庵」という近くのお蕎麦屋さんで作られたお蕎麦だそうです。
その時なぜ草太郎庵の蕎麦がメニューにあるのか疑問に思いましたが、宿の方が「草太郎庵はお蕎麦屋さんですが、温泉宿としても営業されていて、こちらの宿とは姉妹宿の関係なんですよ。」と、説明してくださいました。
他のお宿の料理が出てくるというのはなかなか無いシュチュエーションですが、こういうのも面白い試みだなと思いました。

ちなみにこの草太郎庵さんですが、偶然にもこの宿に宿泊する前にお昼で食べてました。
最初にお品書きを見て驚きましたし、一緒に行っていた人とめっちゃ笑ってました。
草太郎庵の記事も書きましたのでよろしければご覧ください。



あとこちらの宿には夜食のサービスがありました。
夕食の最後に女将さんから、夜食でおにぎりをご用意できますがどうしますか?と聞かれました。
今回はお願いする事にして、夕食後お風呂へ向かい、帰って来たら夜食のおにぎりとお新香がしっかりラップをされてお部屋に置かれていました。

お風呂に長時間入っていたら結構カロリーを消費してお腹が空くので個人的にこれはとても嬉しいサービスでした。
おにぎりも良い塩加減で大きさもちょうど良く、とても美味しかったです。
こういう心遣いができる宿はなかなか無いので、この宿がますます好きになりました。


料理(朝食)

朝食も夕食と同じくダイニングでいただきます。
朝食は今回、正月という事で全体的におせち料理が多いです。
それでも全てがおせち料理という事では無く、栄養を考えられたバランスの良い献立になっています。

朝食の献立です。
メニューの一部がおせち料理になっています。


西京焼きと辛子蓮根です。
最近辛子蓮根を食べてなかったので味が新鮮でした。

新竹の子の柳川鍋です。
竹の子がめちゃくちゃ美味しかったです。

お雑煮です。
お雑煮は好きなので美味しくいただきました。
旅行先で食べるお雑煮は、その地域での味付けを知る事ができるので気分が上がります。

サラダです。

健康ドリンクです。
自家製との事でしたが、とても飲みやすい味に調整されていました。

朝食は味の強いメニューが少なく、贅沢な献立というよりとても健康的なメニュー構成でした。
夕食が贅沢な内容でしたので、体を労る点でもこれくらいがちょうど良いのかもしれませんね。

まとめ


今回は熊本県のにある、山しのぶという温泉宿を紹介しました。
ここの館内の雰囲気やホスピタリティ、そして温泉の泉質とゆっくりとくつろげる7つのお風呂はとても素晴らしく、また行きたい思える宿です。

僕は今回、露天風呂付きの新館客室に泊まりましたが、次に泊まるなら客室に露天風呂が付いて無い一般客室に泊まるのも良いなと思いました。
客室露天風呂は独り占め出来て、泉質も良くもちろん素晴らしいですが、7つあるお風呂がほぼ人に会う事なく、半貸切状態で楽しめるので少し妥協できる方はこの選択肢もアリだと思います。
宿泊費も露天風呂付き客室より安価ですので、予算を少しでも抑えたい方にもオススメできるプランかなと思います。
この記事で少しでもこの宿の魅力が伝われば幸いです。

静寂な森の宿 山しのぶ


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5件のコメント

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