(2022年4月10日 更新)
今回は泊まって良かったオススメの宿を紹介します。
鹿児島県にあるこの宿は、外観やお部屋はそこまで綺麗では無いですが、温泉やおもてなし、料理がとても素晴らしく予約サイトではかなり高い評価を得ています。
中でも温泉が素晴らしく、湯温の異なる2つの源泉を持っていて、この地域で「神の湯」と呼ばれている極上のお湯がこの宿で満喫できます。
特に温泉好きにはとてもオススメできる宿になっています。
それでは極上の源泉を持つ宿「旅籠しび荘」を紹介していきますのでよろしければ最後までご覧下さい。
立地
宿は鹿児島県のさつま町にある紫尾という場所にあります。
紫尾温泉と呼ばれる温泉地で、ここの温泉は地元の人々から「神の湯」と呼ばれ愛されています。
なぜ神の湯と呼ばれているかと言いますと、由来は温泉の源泉が紫尾神社の本殿の下にあり、そこから神の湯と名前が付いたそうです。
とても縁起の良い温泉ですね。
この温泉は泉質も良く、pH9.4のアルカリ性単純硫黄泉でお湯に浸かるとヌルヌルと感じる程の成分が濃い温泉です。
紫尾神社の横には、その本殿の下の源泉から出ているお湯を楽しめる公衆浴場があります。
こちらの温泉は200円で入浴することができ、宿泊しなくても神の湯を楽しめるので気になる方はぜひ訪れてみて下さい。
僕自身今まで行った温泉地の中でもトップクラスに泉質が良く、雰囲気を含めてとてもお気に入りの温泉です。
しび荘は神の湯が湧き出る紫尾神社からすぐ近くの場所にあります。
外観・ロビー
外観はこの様になっています。
少し古さを感じる外観ですが、価格帯を考えると仕方ないのかなと思います。
駐車場は写真中央の少し狭そうな入り口から入ります。
狭い場所を入り、急勾配の坂を抜けると広い場所に出てそこに8台ほど停めるスペースがあります。
駐車はしやすい方だと思いますが、駐車場に入る際は急勾配を抜けないと入れないので車高の低い車は別のところに駐車した方がいいかもしれません。
そしてこちらがしび荘の玄関です。
入り口も古さを感じる造りで少し不安になる玄関です。
恐る恐る入っていくと宿のスタッフの方が愛想よく奥から出てきてくれました。ここから不安は消えて良い印象にガラッと変わっていきます。
アルコールも完備されていて、今の時代には必須の感染症対策もしっかりおこなっています。
最新式のカメラ型の検温機もあるのでかなり安心感があります。
玄関を抜けフロント到着です。
写真ではフロントがちょっとごちゃごちゃしてるように見えますが結構片付いています。
どっちかというと手前側のテーブルの方が散らかってます。
こちらの宿の決済ではクレジットカードが使えませんので注意してください。
決済方法は「現金」と「paypay」と「aupay」とローカルキャッシュレス決済の「payどん」という決済が使用できます。
チェックインを済ませ一通りの説明を受けるとお部屋に案内してもらいます。
お部屋までの通路にはウォーターサーバーがあり宿泊者は自由に利用することができます。
他にも自動販売機があり、商品のラインナップとしては温泉好き向けに長時間入浴した後にはありがたいポカリスエット系のドリンク類が充実しています。
お酒類はビールのみ売っていました。
お部屋
この宿には10室の客室があります。その中で今回僕が泊まったお部屋は和洋室のお部屋でこの宿では一番大きいお部屋になります。
入り口を入ってすぐ和室があり、その奥が洋室ベットルームという感じです。ベットルームの奥に洗面台とトイレがあります。
ちなみにお部屋にお風呂は付いていません。
内装は全体的に古さは目立ちますが、これはしょうがないですね。
ですがお部屋の中はとても清掃が行き届いてカビ臭さなどは無く、体に触れるものは新しいものが多かったのが好印象です。
ここの宿泊料金を考えると妥当なお部屋だと思います。
ですが、この宿で我慢するポイントといえばお部屋くらいで、他には悪い部分が見つからないあたりがさすが高評価の宿です。
お部屋の設備としては冷蔵庫、テレビ、金庫、エアコンが和室と洋室に1台ずつ、ポット、アメニティとタオル類など必要最低限だけ揃っています。
他のお部屋のタイプとしては、6~8畳の和室のみのお部屋、和室+シングルベッドのシングルルームと呼ばれるお部屋などがあります。
和洋室以外のお部屋はバスなしトイレなしなので、トイレも共同トイレを使用する事になりますので注意が必要です。
温泉・泉質
この宿のお風呂は男性用、女性用の大浴場が1つずつあります。どちらのお風呂にも露天風呂は無く内湯のみです。
他には貸し切りのお風呂が一箇所あり、そこが露天風呂になっていますので露天風呂に入りたい方はそちらを使用します。
脱衣所はシンプルでロッカー等はありません。
洗面所は綺麗でドライヤーも備え付けられていて不便さはありません。
そしてお風呂ですが浴槽が2種類備え付けられています。
浴室に入って左側の浴槽にぬるめのお湯、真ん中の浴槽は熱めのお湯が掛け流されています。
この宿は温度の異なる2つの源泉を持っていて、2つの浴槽のお湯は1つずつ違う源泉から湧き出たお湯を利用しています。
そしてどちらももちろん源泉掛け流しです。
ぬるめの浴槽(源泉温度43℃)
熱めの浴槽(源泉温度51℃)
ライオンの口からお湯が出ていて独特の世界観を感じます。
洗い場は3つあります。
露天風呂は大浴場入り口よりさらに奥へ行ったところにあります。
貸切露天風呂はドアに札がかかっているので入る際は「入浴中」の札をかけて入ります。
ドアを開けると右手に脱衣場があります。
簡易的な脱衣所で服を脱ぐくらいしかできません。
横に川が流れていて川周りに生えている草木を見ながら入浴できます。
こちらももちろん源泉掛け流しで、内湯とはまた違った気分で温泉を楽しむ事ができます。
貸切露天風呂という事もあって家族や友達と気兼ねなく温泉を満喫できるのでこちらもオススメです。
泉質ははじめに紹介した公衆浴場の泉質と同じでとても良く、泉質は微弱硫化水素臭アルカリ性単純硫黄泉になります。
アルカリ性で湯触りはとてもヌルヌルしていて気持ち良いです。短時間の入浴でもすごい温泉に浸かっているという実感ができます。
個人的な楽しみ方にはなりますが、熱めのお湯とぬるめのお湯で交互浴すると最高だと感じました。
何回も入りたくなる本当に素晴らしい温泉です。
あと大浴場自体は少し小さいですが宿の客室が少ない事もあり、共同浴場ですがあまり他の宿泊客と一緒になる事が少ない印象でした。
周りを気にせずゆっくりリラックスして入れるのは良いポイントだと思います。
そして浴槽に掛け流している湯量がかなり多いのでいつでも新鮮なお湯に浸かれるというのもとても良いです。
この鮮度抜群の極上温泉を好きな時間にほぼ独り占めできるわけですから温泉好きにはたまりませんね。
料理
食事会場はお部屋からロビーを抜けて少し歩いた場所にあります。
会場に入るとパーテーションでしっかり区切られていて、あまり他の宿泊客と顔を合わせないような感じになっています。
感染症対策としてもありがたい配慮です。
まず食事が提供される前にドリンクのオーダーを聞かれますが、その時にビール好きには嬉しいものがありました。
しび荘さんはタップマルシェを取り扱っているので、上の写真にある4種類の中から好きなビールを選ぶことができます。
僕はクラフトビールが大好きなのでこのメニュー表を見た時とても気分が上がりました。
おかげでビールをめちゃめちゃ飲みました。
話が逸れましたが、夕食の献立はこの様になっています。
この価格帯で季節によって献立をしっかり変えている宿はあまりないと思いますし、献立が書いてある紙を用意していない所もあるのでこの時点で期待が膨らみます。
それでは宿泊時に食べた料理を載せていきます。
先付けの南瓜豆腐です。
上のワサビとの相性が良くバランスの良いお味でした。
前菜です。
ハイクラス旅館で出てくるような前菜の構成で好印象です。
写真左上の笹に包まれているお寿司がかなり美味しかったですね。
お造りです。
山間にある宿でこのお造りが食べられるのはかなり贅沢です。
お味も生臭くなく美味しかったです。
焼き物のヤマメと蟹足フライです。
ヤマメは良い塩加減で美味しかったですが、蟹足フライが安い市販品の味がしてちょっと残念でした。
ぼたん鍋です。
猪の肉をたくさん使った贅沢な鍋です。
お肉の臭みが無く美味しかったですが、特に出汁が美味しくてお酒がすすみました。
蟹甲羅グラタンです。
器にもこだわる感じに贅沢さを感じます。
ローストビーフです。
これは美味しかったですが、味付けに新鮮さはありませんでした。
普通のローストビーフです。
鹿児島県産六白黒豚のしゃぶしゃぶです。
さすが黒豚の産地鹿児島だけあってお肉の旨味が強く美味しかったです。
豚肉は牛肉より比較的安価ですが、牛肉に負けてない旨味ですのでコスパが良いなと感じました。
デザートのプリンと苺です。
全体的にさっぱりとしていて締めのデザートとしてはちょうど良かったと思います。
以上が夕食で食べた料理の写真です。
続いて朝食ですが
朝食はコース料理ではなく写真のような和定食でした。
旅館の朝食としては少し物足りない感じに見えますが、写真で見るよりも質や量のバランスが良くちょうど良かったです。
全体的に味が良いですが、特にメインの焼き魚がかなり美味しかったので大満足でした。
夕食、朝食共に良く考えられていて、この宿泊料金でここまで満足度が高い料理を出しているとは驚きました。
味も美味しくてほどほどに高級感もあるので、この宿が高評価なのも頷けます。
最後に
今回は紫尾温泉というところにある「しび荘」という宿をご紹介しました。
神の湯と名のついた極上の温泉が楽しめ、料理も美味しく宿泊料金もお手頃、宿の名前も愛嬌のある素晴らしい温泉宿です。
お部屋の方は少し我慢するポイントがありますが、それでも十分に泊まる価値のある宿だと感じました。
というか、温泉が好きなら一度は泊まるべき宿です。
どうしてもお部屋の方が気になる方は、しび荘さんは姉妹宿で「四季の杜 紫尾庵」という価格帯の高い宿もあるのでそちらに宿泊されるのが良いかもしれません。
紫尾庵はしび荘より宿泊料金はかなり高くなりますが、全室源泉掛け流しの温泉付きの離れタイプの客室になっていて温泉の泉質はしび荘と同じというかなり満足度の高い宿になっています。
このサイトでは紫尾庵も紹介しているので宜しければこちらもご覧ください。
・神の湯と呼ばれる極上の温泉が独り占めできる離れ宿 鹿児島県さつま町 四季の杜 紫尾庵
気軽に泊まれる「しび荘」と贅沢に過ごす「紫尾庵」どちらも満足度は高く、温泉好きにはかなりオススメできる宿なのでもし宜しければ参考になさって下さい。
旅籠 しび荘(公式)
このサイトでは他にも鹿児島県の泊まって良かった宿について紹介しています。
・泊まって良かったオススメの宿 鹿児島県霧島市 旅行人山荘
・泊まって良かったオススメの宿 鹿児島県霧島市 onsen garden 湯本庵清姫
ピンバック: 泊まって良かったオススメの宿 鹿児島県霧島市 onsen garden 湯本庵清姫 | wonder quest
ピンバック: 泊まって良かったオススメの宿 鹿児島県霧島市 旅行人山荘 | wonder quest
ピンバック: 行って良かったオススメの温泉 鹿児島県 妙見温泉 秀水湯 | wonder quest
ピンバック: 神の湯と呼ばれる極上の温泉が独り占めできる離れ宿 鹿児島県さつま町 四季の杜 紫尾庵 | wonder quest
ピンバック: 泉質の良い妙見温泉を気軽に楽しめる宿 鹿児島霧島市 妙見温泉ねむ | wonder quest