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泉質の良い妙見温泉を気軽に楽しめる宿 鹿児島霧島市 妙見温泉ねむ

泉質の良い妙見温泉を気軽に楽しめる宿 鹿児島霧島市 妙見温泉ねむ

今回ご紹介する宿がある「妙見温泉」という温泉地は鹿児島県の泉質の良い温泉地で、湯治客も多く古くから親しまれてきた温泉です。

歴史のある温泉地でもあり、価格帯の高いハイクラスの宿や長い歴史のある老舗旅館が多い中、ここ「妙見温泉ねむ」は少しカジュアル寄りの気軽に妙見温泉が楽しめる宿だなと感じました。

カジュアル寄りの宿ではありますが、備え付けられている温泉はもちろん全て源泉掛け流しで、中には客室に露天風呂が付いているお部屋まであります。
素晴らしい温泉に入れるのに価格帯もご飯が付いて1万円台という値段設定なのでかなり泊まりやすくオススメの宿です。よろしければ最後までご覧下さい。

立地

妙見温泉ねむは鹿児島県の霧島市という場所にあります。

妙見温泉は鹿児島の北側にある温泉地で鹿児島空港も近くにあるので本州からもアクセスがしやすいとてもオススメの温泉地で、ねむはその天降川という川のすぐそばにある道沿いに位置しています。

こちらが外観です。

旅館というよりオシャレなペンションという感じの佇まいで外観からカジュアルな印象を受けます。
宿の規模としては客室数全11室(2022年5月時点)の小さな宿です。

駐車場は宿の敷地内にあり、玄関横の宿の建物下に停めるスペースと

写真のように舗装されてない駐車場があります。
部屋数に対して駐車場の方が多いので車でお越しの際でも楽に駐車ができると感じました。

ねむの館内について

ねむの館内ですが設備としてはロビー、ネムノキ茶屋(夕食・朝食会場)、大浴場、貸切風呂、そして客室があります。
館内の設備や客室はこのような配置になっています。

大きな温泉旅館などと比べると少し設備は少なめですが温泉を楽しむ宿ですので、この宿を選択肢として考えている方はこの辺りはあまり気にならないかと思います。

・ロビー


まずはロビーをご紹介します。

ロビーは椅子や装飾品などが最小限に置かれていて、空間を広く取られています。

(公式サイトより引用)
ロビーの端っこにはチェックイン時に利用するカウンターもあります。
カウンターは必要最低限の大きさしかないので宿のスタッフの方は常駐されておらず、用がある時だけ駆けつけて来てくれる様な体制になっていました。

ロビーのデザインですが、よく見るホテルのデザインとは違う洗練されたオシャレな雰囲気を感じます。
こちらのねむは昔、「妙見ホテル」という名前で経営されていましたがその後、妙見石原荘という高級宿を経営されている会社が引き継ぎ、運営が行われています。

リノベーションされた館内はロビー以外にも内装全体にかなりこだわりやセンスを感じる造りとなっていてとても素敵な空間でした。

・ネムノキ茶屋

ねむにはオシャレなカフェが併設されていて宿泊時にはダイニングとしても利用できます。

宿の設備とは思えないほどのこだわりっぷりです。

茶屋入り口にあるカウンターの壁には錫があしらわれています。

色使いや家具など落ち着いた配色でとてもオシャレかつ落ち着ける空間になっています。
店内の壁には薩摩切子が埋め込まれていたりと、鹿児島の特産品を取り入れている部分も好感が持てます。
このセンスはとても素晴らしいと感じました。

またカフェという事もあり宿泊者以外も利用可能で、お昼の部と夜の部で営業されていています。
夜の部は完全予約制となっています。
メニューはお昼はねむのき御膳、夜はねむのき夕膳など地物の食材を使った料理を提供しているそうですよ。
もしよろしければ利用してみてはいかがでしょう。

・大浴場や貸切風呂について

大浴場はロビーから1階に降りた場所にあります。
(位置関係が分かりにくいですが、宿の入り口やロビーは2階に位置するそうです)

とてもシンプルなデザインの暖簾が目印です。

階段やエレベーターを降りて左手に進むと大浴場と貸切風呂が見えてきます。
男女の大浴場は時間帯によって入れ替える仕組みになっていてこの時は突き当たりが女性大浴場、突き当たりからさらに左手に進むと男性大浴場になっていました。
ちなみに突き当たりを右手に進むと貸切風呂があります。

こちらの大浴場付近の廊下には自動販売機もあるので長風呂をした後も館内ですぐ水分補給が可能です。
そして気になる大浴場はこの様になっています。

(公式サイトより引用)
大浴場は「岩風呂」と「黄金湯」という2箇所のお風呂があって時間帯によって男女に割り当てられます。
中でも岩風呂はねむのお風呂の中でも最も広く、プールと間違う程の広さがあってとても開放的なお風呂になっています。


お湯は最新の熱交換器によって冷まし引いてきているので源泉そのままの新鮮なお湯を楽しむ事ができます。この大きさの浴槽で加水加温無しの源泉を掛け流しているというのが妙見温泉の豊富な湯量を物語っています。
お湯の温度はやや熱めで長風呂はできませんが、岩風呂には露天風呂もあり、そちらは内湯より湯温は低かったので外気に当たりながらのんびり入浴する事もできますよ。

泉質はナトリウム・カルシウム・マグネシウム炭酸水素塩泉で入っているとじんわり体の中から温かくなってきます。
湯温が高いので泡付きはありませんが、かなり良い温泉だと感じられる湯触りです。
さすが泉質が良い事で有名な妙見温泉です。

続いて貸切温泉についてですが、大浴場と変わらない温度のお風呂とぬる湯の2種類の貸切風呂があります。
こちらの貸切風呂は予約制では無く、空いていたら利用できる仕組みになっています。

ちなみにぬる湯の方は大浴場に引かれている源泉と違うものを引いていて、違いは入り口の方に説明が書いてあるのでわかりやすいと思います。

両方とも脱衣所や洗面台が備わっていて、大浴場をしなくてもこちらで体を洗ったりもできるようになっています。
浴室の雰囲気はこのようになっています。

写真は大浴場と変わらない湯温の貸切風呂ですが、こちらはあまりリノベーションされておらず少し古さを感じました。写真は撮り忘れましたがぬる湯の方も設備面、浴槽の大きさは変わりませんでした。

浴槽が温泉成分によって茶色に変色しているのがとても味があって良いです。
貸切風呂ももちろん加水加温なしの源泉掛け流しで、妙見温泉のとても良いお湯を独り占めする事ができます。
内湯のみなので長湯は難しいですが、宿泊時は利用してみても良いかもしれません。

客室について

続いて客室の方の紹介です。
ねむには11室の客室があり、その内の3部屋には客室に露天風呂が付いているお部屋があります。
1室のみ洋室のバリアフリーのお部屋があって、あとの残りは8畳と10畳の和室になります。

筆者が訪れた時は露天風呂付きの客室に宿泊しましたのでその時のお部屋を紹介していきます。

客室は1階と3階に分かれていて露天風呂付き客室は全て1階にあります。

1階の大浴場とは反対側に廊下を進むと客室エリアに進めます。
客室露天風呂付き客室は客室エリアに入ってすぐのところにあります。

客室は10畳の和室で少し古さを感じる普通の和室タイプのお部屋という感じです。
入ると早くも布団が敷かれていました。

客室の設備としてはテレビ、冷蔵庫、金庫、エアコン、電気ケトルなど、必要最低限は揃っています。

電気ケトルやお茶、コーヒーなどはこちらに。
お水は無料で飲めます。

冷蔵庫は何も入っていないので、手持ちの飲料などはスペースを気にせず冷やせます。

お部屋にはクローゼットもあって、その中には浴衣とタオルが置いてありました。


続いてトイレですが客室の入り口付近にあります。

トイレはウォシュレット完備で狭いですが充実しています。
タイルのデザインが独特でこの場所だけ少し雰囲気が違います。

洗面台は奥の広縁の部分にあります。

バルコニーの部分に客室の露天風呂が付いているので、脱衣所を兼ねています。
脱衣カゴもありました。

バルコニーですが、お風呂スペースと半分に分ける形で設置されています。
広縁から外に出られるようになっています。

バルコニーは結構広く、天降川を見ながらのんびり過ごしたりお風呂上がりに外気浴を楽しんだりできます。


川を挟んで反対側には「田島本館」という老舗の旅館も見えます。
田島本館も客室側の窓が川沿いに向いているので、視力が良い方だとあちらの宿泊客と目が合うかもしれません。ちょっと気まずいです。

そして客室のメインの露天風呂ですが、洗面台側の扉を開けると入れます。

結構立派な露天風呂が備わっていて期待が高まります。

シャンプー類やボディソープなども用意されていますが、カランや洗い場は無いので湯船のお湯をかけて体を流さないといけません。体を洗うなら大浴場か貸切風呂の方が洗いやすいかなと感じました。

露天風呂スペースの目隠し対策はかなりキッチリ行われていて、体を柵から乗り出すような事でもしない限りは見えないようになっていました。
キッチリ対策されすぎて景色は少ししか見えませんが、柵の隙間から川の風景は一応見る事はできるのでちゃんと露天風呂として楽しめます。


浴槽は大人1人がやっと入れる程のちょっと小さめのサイズですが、こちらも大浴場や貸切風呂と同じように加水加温なしの本格的な源泉掛け流しの温泉です。

湯量も結構出ていて、湯船が小さい分お湯がすぐ入れ替わるのでずっと新鮮なお湯が楽しめます。
ねむの泉質はナトリウム・カルシウム・マグネシウム炭酸水素塩泉という炭酸泉ですが、しばらく入浴していて泡付きがあったのはこちらの露天風呂だけなので、大浴場や貸切風呂に比べて客室のお風呂が炭酸泉のお湯としては一番鮮度が良いように感じました。
個人的にはこちらの露天風呂が一番好きです。

夕食について

続いて夕食ですが、夕食会場ははじめに紹介したネムノキ茶屋で食べます。

席は少しパーテーションで仕切られてはいますが、カフェという事もあってどの席も個室のような感じでは無くオープンな雰囲気で食べます。

夕食ではコース料理がいただけますが献立表などは無く、提供時にスタッフの方に料理の説明していただきました。
それでは宿泊した際に食べた料理を紹介していきます。

お造りの盛り合わせとハマグリのすまし汁となまこと数の子です。
お造りは新鮮ですまし汁はしっかりダシが出ていて美味しかった印象です。


鯛と大根の蒸し物です。


宿泊したのが年末年始という事もあっておせち感のある料理です。
鯛の焼き物、百合根やタケノコやサザエなどが乗っています。


黒毛和牛のステーキです。
こちらはタレと絡んだ味のバランスも良く美味しかったです。


鹿児島黒豚を使用した鍋です。
このタイミングで白ご飯とお味噌汁と香物が出てきます。

こちらは全体的に味が薄くぼやけていたのであまり印象に残っていないです。


デザートのメロンとイチゴです。
こちらも美味しいですが普通でした。

朝食について

朝食もネムノキ茶屋でいただきます。
スタッフの方に案内され席に着くと全ての料理が運ばれてきます。

朝食も年末年始という事でおせちを混ぜた献立になっています。

別皿にもおせちが盛られています。
お味の方は美味しいのですが、特筆すべき点はあまりありませんでした。
こちらのおかずの中だと筑前煮のお味は他の品に比べ少し濃い味付けになっていたのでご飯が進みました。

夕食と朝食共に盛り付けはこだわっているので見た目はとても良いのですが、味は可も無く不可も無く普通といった印象でした。
価格帯を考えればしょうがない部分ではありますが、温泉より美味しいご飯を重視する方には別の宿を候補に入れても良いかもしれませんね。

最後に

今回は行って良かったオススメの宿をご紹介しました。
お手頃な価格で妙見温泉の温泉を満喫できる宿としてはかなり満足度が高いと感じました。
内装も他の宿に比べ個性があって好みは分かれるとは思いますが、好きな方にはとことん好きなデザインだと思います。ぜひ選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょう。

オススメは露天風呂付きの客室に宿泊して大浴場の雰囲気も楽しみつつ、客室の露天風呂で思う存分新鮮なお湯を楽しむのが良いなと思いました。
よろしければ参考になさって下さい。

妙見温泉ねむ(公式)

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