今回は行って良かったオススメの温泉をご紹介します。
この温泉はとても素晴らしい泉質なのですが、山奥にあって行くのも大変な「秘湯」と呼ばれる部類の温泉です。
泉質は中国地方では珍しい炭酸泉で炭酸成分以外の他の温泉成分の濃度もとても高く、全国的に見てもかなり良い泉質だと思います。
素晴らしい温泉なのは間違いないですが、良い事ばかりでは無く少し我慢しないといけない部分もあります。
それでも行く価値が十分にある、泉質重視の温泉好きにオススメできる秘湯「柚木慈生温泉」をご紹介します。
立地
この温泉は山口県の山の中にあります。
こんな感じの山口県のど真ん中に位置する温泉です。
山口県を南北へ横断するような旅程ならなんとか立ち寄れる立地ですが、それ以外ではもう寄り道感覚では行けない場所にあります。
ちなみに僕は車で山口の南部の方から北上する形で訪れました。途中近道をするために123号線という県道を通ってきましたが、この道の大部分が車同士がすれ違えない程道幅が狭く、路面状況が悪い場所が多い為この道路を使用して訪れるのは本当にやめた方が良いです。
基本道幅が狭い道路には定期的にすれ違える場所がありますが、この道路はすれ違える場所がほとんど無いので対向車が来たらめちゃくちゃ苦労します。この道を選んで本当に後悔しました。
訪れる場合は少し遠回りですが広い道路を通って向かう事をオススメします。
温泉施設自体は315号線という比較的大きい道路沿いにあるのでとても見つけやすいと思います。
道沿いに看板が見えたら到着です。
敷地内はとても広く、駐車できるスペースも多いので車で訪れても安心です。
訪れた日も地元の方々の車が数台駐車されていて賑わっていました。
こちらが温泉の外観です。
立派な暖簾です。
ちなみに読み方は「ゆのきじしょうおんせん」と読みます。
以前は宿泊施設としても営業されていたそうですが、現在はコロナの影響で日帰り入浴のみの営業となっているそうです。
この温泉は珍しく建物の外に温泉の成分表が掲示してあります。
この撮影時はまだ入浴前でしたので、この泉質表を見てとてもワクワクしていました。
ここまでいろんな成分が高濃度で入っている温泉はなかなかお目にかかれないです。
脱衣場・浴室
早速施設の中でフロントに入浴料を支払い脱衣場に入ります。
脱衣場は洗面台が一つと鍵付きのロッカーがあるだけのシンプルなつくりです。
秘湯の温泉って脱衣かごがあるだけの場所が多いので、この設備はとても豪華な方です。
特に鍵付きロッカーはめちゃくちゃ助かりますね。
そしてこれが浴室内の写真です。
小さい浴槽が1つだけあります。
浴槽はこの内湯しかありません。
浴槽自体は綺麗に清掃されていて泉質の凄さは感じられませんが、湯口には少し析出物が付着していてこんこんと湧き出ています。
とても期待が高まりますね。
浴室は洗い場が4つとシャワーが1つ、写真の湯船が1つあり脱衣場と同じくとてもシンプルなつくりになっています。
シャンプーやボディソープなども一切置いてありません。
浴槽大きさは大人3〜4人が足を伸ばすともう入れなくなってしまう程ですが、当時僕が入った時間帯はこの浴槽に大人6人が入っていました。この温泉ではこれがいつもの光景だそうです。
浴槽が小さいのに入浴客が多いというのがこの温泉の一番の我慢ポイントなのかなと思います。
ただこれが気にならない方にとっては極上の温泉です。
温泉・泉質
先に入浴されている方にしっかりと挨拶をしつつ、スペースを開けてもらいなんとかお湯に浸かる事ができました。
入る事ができたといってもこの狭い浴槽に大人7人、膝を伸ばすこともできませんでした。
浸かった最初の印象としてはぬるめのお湯で、いつまでも入っていられそうな温度です。
真水のお風呂なら風邪を引きそうな温度ですが、この温泉は炭酸の効果で体の血の巡りが良くなりポカポカしてきます。
めちゃくちゃ気持ちいいです。
体には無数の泡が付きはじめます。
以前紹介した大分のラムネ温泉ほどではないですが、それに近いくらいの泡付きはあります。
泉質は炭酸泉の他に、ナトリウム、カルシウム、塩化物冷鉱泉という事で色んな成分を含有しています。
源泉の温度は冷鉱泉なのでやや冷たいです。
そしてこちらの温泉はもちろん源泉掛け流し…では無く、温泉の成分が濃すぎて専門家から薄めるように指導されたそうで、今は30%の割合で加温されたお湯を使って適温に調節されています。
お湯で薄められているのにもかかわらずこの泡付きは本当にすごいです。
炭酸成分もすごいですが、他の含まれている成分も濃いので、なんとなく浸かっている最中の体の感覚もいつもと違う感じがしました。
この温泉に慣れてしまうと他の温泉には行けなくなりそうなくらいな噂通りの極上泉質でした。本当に来て良かったです。
入浴中に一緒になった地元の方からお話を伺ったのですが、源泉掛け流しだった当時は今よりもお湯の色が茶色く濁っていて濃度も濃く、入浴中に気分が悪くなった人がたくさん居たそうです。
確かに炭酸泉の他にも塩泉の成分もしっかり含有しているので、ずっと浸かっていると体力をゴッソリ持ってかれそうです。
少し残念ではありますが薄めるのも納得しますね。
あと入浴客が多い日にはこの浴室に10人以上入っている事もあるという事を教えていただきました。
それを考えるとゾッとしますし、僕は運が良かった方なのかもしれませんね。
他にも色々な事を地元の方と話をしていると、気付けば結構長い間入浴していました。
入浴中少しの間ですが貸切に近い状態になった事もあり、我慢ポイントもあまり気にならず快適に温泉を堪能する事ができ本当に良かったです。
最後にこちらの温泉ではフロントでお願いすると源泉が飲めると教えていただいたので、お風呂から出た後にしっかり飲んで来ました。
味や匂いの感想ですが、鉄臭がするしょっぱい炭酸水という感じで、あんまり美味しい物ではありませんでしたが健康には良さそうな味はしていました。
良い体験をさせていただきました。
最後に
今回は山口県の極上泉質の秘湯を紹介しました。
お客さんが絶えないとても人気の温泉なのに浴槽が小さいという我慢ポイントがありますが、この部分を乗り越えられればとても良い温泉ですし、行く価値は十分あると思います。
温泉のフロントにはオーナーさんの手作りのお弁当も販売されているみたいなので、気になる方は一度食べてみても良いのではないでしょうか。
この温泉へ行く際に少しでも参考になれば幸いです。
営業時間
10:00~1800
定休日
毎月5日・18日
入浴料
大人500円
子供200円
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