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有名店の鶏の水炊きが味わえる宿 熊本県南小国町 華匠庵

有名店の鶏の水炊きが味わえる宿 熊本県南小国町 華匠庵

今回は行って良かったオススメの宿をご紹介します。
皆さんは九州に本拠地を置く鶏の水炊きの有名店、「博多華味鳥」をご存知でしょうか?
その博多華味鳥を経営している会社が手掛けている宿が実は熊本にあるんです。

それが今回ご紹介する「華匠庵」という宿です。
華匠庵は夕食で「博多華味鳥」の美味しい鶏の水炊きを味わえる高級宿で、料理はもちろん、お部屋も2021年の夏にリニューアルされていてとても綺麗です。
価格帯は少し高いお宿ではありますがその分満足度も高い宿だと思いますので、興味がありましたら宜しければ最後までご覧ください。

立地について

華匠庵は熊本県の南小国町にあります。

南小国町は温泉や蕎麦が有名でその他にも色々な観光地があります。
黒川温泉という有名な温泉地もここ南小国町にあります。

南小国町には筆者も数回訪れていて、他にも良い場所がたくさんあります。
このブログでは南小国町の宿やオススメの観光地についても書いているのでよろしければこちらも合わせてご覧ください。
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華匠庵について

華匠庵は大きな道路から少し入った場所にあります。
そこから少し車で走ると豪華な平屋建ての建物が見えてきます。

こちらが外観です。

宿の入り口から和の造りの中に洗練されたセンスを感じます。
(写真に写っている門松は訪れた時期が年末年始だったという事もあり飾られているだけで、平常時は無いと思います)

駐車場は宿の敷地内にあります。
駐車場の広さとしては十分な広さがありますが舗装はされていない為、天候が悪いと地面がぬかるんで靴が汚れる恐れがありますのでその点は注意が必要です。

宿の入り口を抜けると、帳場とロビーが見えてきます。

内装は外装から感じる雰囲気を残しつつオシャレな空間に仕上がっています。
さすがリニューアルされたばっかりだけあって全体的にかなり綺麗な内装で感動しました。

家具は黒基調ですが壁が白いのでバランスが取れたとても素敵な空間が広がっています。
この雰囲気はかなり好きです。

華匠庵は帳場がありますが、チェックイン時はロビーに通され座って手続きをします。
その際にウエルカムドリンクの抹茶とぜんざいをいただきました。

今まで宿泊した中では上位に入るほど凝っているウエルカムドリンクと和スイーツをいただき、高級宿に来たという事を感じさせてくれるこのおもてなしはとても好印象でした。
抹茶もぜんざいも美味しかったですね。

華匠庵の設備ははじめに紹介したロビー、個室のダイニング、大浴場やヘッドスパやマッサージが楽しめるリラクゼーションルーム(別途料金)があります。

(リラクゼーションルーム 公式サイトから引用)
珍しい館内設備はないですが、必要な物だけをシンプルで高品質に揃えているという印象を受けました。

客室について

客室は全9室で本館に4室、新館に5室という内訳です。
本館の客室にはダイニングが付いていてお部屋食が可能です。新館の客室の方はお部屋食は出来ませんが別に半個室のダイニング会場があるので新館の宿泊者も他の宿泊者の方と顔を合わす事なく食事を楽しむ事ができます。

お部屋の広さは新館の一番狭いお部屋でも38㎡の広さがあり、7つの客室には源泉掛け流しの温泉が付いています。とても贅沢な宿です。
今回は新館の一番狭くお風呂が付いていない和洋室の客室に宿泊したのでその時の写真を館内の様子を含め載せていきます。

チェックインを済ませるとお部屋に案内されます。
帳場がある建物が本館で、今回泊まる新館には本館を抜け少し歩いて向かいます。

ロビーを抜け新館側へと通じる廊下を歩いていきます。
写真はまだ本館側の廊下ですが本館側だけでもかなり奥行きがあり敷地が広い事がよく分かります。

本館の廊下はこちらの中庭を囲うように設置されています。
少し雪が残る景色がとても素敵です。

本館側の廊下には館内図も用意されています。

そこから新館側へもう少し進むと大浴場があります。
本館と新館をつなぐ廊下のちょうど中間にあるのでどちらからもアクセスしやすいのが良いですね。

新館側に近づいてくると少し廊下の雰囲気が変わってきます。
廊下の端には灯篭が設置されていて、夜になるとまた雰囲気が変わり2度楽しめる廊下になっています。

おしゃれなフォントの「華」という文字があしらわれた灯篭がありました。
こういう小さい部分にもこだわりを感じられ廊下を散歩するだけでも面白いです。
そうしている間にお部屋に到着です。


今回宿泊したお部屋は「朝顔」という38㎡のお部屋です。
こちらの宿では一番安い価格帯のお部屋になります。

はずは玄関スペースから

玄関は広くとられていて畳張りでとても使いやすくなっています。

玄関にある棚にはおしゃれな小物が飾られていました。
そして玄関を上がり扉を抜けるとリビングとベッドルームが見えてきます。

こちらがリビングルームです。
畳張りでテーブルや椅子も高さが低い物が備え付けられているので寝転んでゆっくりくつろげます。

リビングのテレビはそこそこ大きいです。
こちらのテレビはyoutubeなど様々なアプリに対応しています。
ミラーリングも可能で、自身のスマホやパソコンなどの画面をこちらのテレビに出力する事もできます。
使いこなすとかなり便利なテレビです。

テレビ横のスペースには茶器や電気ケトル、空気清浄機があります。

茶器が入っている箱です。
上にはティーパックや使用済みのパックを入れる器などが置かれています。

中には湯呑みやマグカップ類が備え付けられていました。

電気ケトルも知らないメーカーでしたがなかなかオシャレでした。
オシャレではありますが棚やケトルにホコリが目に見える程付着していたのでその点は残念でしたね。

そして反対側はベッドルームになっています。

ベッド周りには青色のLEDライトが付いていて夜はとてもオシャレな雰囲気になります。
もちろんLEDライトは消す事も可能です。

ベッド横にはUSB挿せる場所が2口とコンセントそしてスイッチ類があります。

ベッドルーム横の扉を開けると予備の布団が入っているスペースになっているのですが、一番下には冷蔵庫が隠れていました。

フリードリンクのお水と炭酸水が入っています。
横には冷えたコップも入っています。これは嬉しいポイントです。

冷蔵庫の上には金庫がありました。

リビングベットルームにある大きな窓からは専用の庭を眺める事ができます。

この庭はかなり広く、雰囲気がとても良いので眺めているだけで非日常感を味わう事ができます。
窓から外に出ると縁側があって、そこには椅子も備え付けられているので座って外を眺めたり、温泉に浸かって熱くなった体を冷ますのも気持ち良いですよ。


縁側にある椅子です。
木をふんだんに使った室内に黒がよく映えます。

続いて水回りですが、リビングベットルームの奥に洗面台があります。

こちらが洗面台です。
とても綺麗な洗面台で驚きました。
今まで泊まった温泉宿の中で一番大きく、鏡を囲うようにLEDライトが付いているのでかなりスタイリッシュです。
機能面でも洗面台のボウルが2つ備わっているので同時に使用したりできるので便利ですね。

アメニティ類もかなり充実していました。
綺麗に整頓されているのも好感が持てます。

ドライヤーももちろんあります。

洗面台の反対側にタオルが用意されています。
置き方もこだわっていますね。

タオル用のハンガーラックも用意されています。
たくさん温泉に入る方にはとても嬉しい設備です。

洗面台の奥の扉にはトイレがあります。

白を基調としたトイレでとても掃除が行き届いていたのが印象的でした。
もちろんウォシュレットが付いています。

以上が宿泊した時のお部屋の詳細です。
38㎡と華匠庵の客室では一番狭いですが、専用の庭がありますしとても綺麗な客室なので十分に満足できます。
特に備品の置き方にこだわっている点はとても好感が持てました。
お風呂が付いていないのが少し残念ではありますが、大浴場もありますし割り切ればその分他のスペースを広く使う事が出来るのでこれはこれで良いと思います。

他のお部屋はこのお部屋より広くそして源泉掛け流しのお風呂が備わっているという事なので次はぜひそちらに泊まってみたいですね。

大浴場や温泉の泉質ついて

続いては大浴場と華匠庵の温泉についての紹介です。

大浴場は男女共に内湯と露天風呂があり、滞在時は自由に使用する事ができます。
入り口を入るとまず脱衣所があります。

(公式サイトより引用)
脱衣場は畳張りの木材をふんだんに使った空間になっていて、広さもそこそこあります。
ただ、洗面台は1つなので(女湯は2つあります)譲り合って使用する必要があるのと、脱衣カゴのみでロッカーが無いので貴重品を大浴場入り口のロッカーに預けなければならないのが少し我慢するポイントですね。

内湯はこのようになっています

(男湯内湯 公式サイトより引用)

(女湯内湯 公式サイトより引用)

(男湯露天風呂 公式サイトより引用)

(女湯露天風呂 公式サイトより引用)

内湯はよく見る普通の広さですが、露天風呂は結構広い印象を受けました。
華匠庵は客室数全9部屋の内、7部屋に温泉が付いているのでそれほど大浴場に宿泊者が集中する事が無く、他の利用者がいないタイミングで大浴場を利用する事が出来る確率が高いなと実際に宿泊してみて感じました。

日帰り入浴も受け付けているので、時間帯によっては難しいですがお部屋に温泉が付いていなくても十分温泉を楽しめます。

華匠庵の泉質は硫黄を含むナトリウム・炭酸水素・硫酸塩泉で様々な温泉成分が入った泉質です。
源泉掛け流しではありますが、源泉の湯温が高いので加水はしています。
その点だけ少し残念ですが、泉質は良い温泉なので十分満足できると思います。

食事(夕食)

夕食の紹介ですが、ここでついに美味しい水炊きの登場です。
今回は新館に宿泊したのでお部屋食では無く専用のダイニング会場に移動して食べます。

(半個室ダイニング 公式サイトより引用)
写真のように半個室のテーブル席で食べるようになります。
半個室ですがしっかり仕切られているので他の宿泊者の方とも顔を合わす事もなくリラックスして食べる事が出来ます。
お部屋食も良いですが、良い雰囲気の食事会場で食べるのも悪くないですよ。

こちらが宿泊時に食べた夕食の献立です。

品数も多くかなり期待してしまいます。
特に終盤の博多華味鳥の水炊きがとても気になりますね。
それではコース料理を順に紹介していきます。


まずは食前酒の梅酒です。
こちらは普通のよくある梅酒でした。

続いて先八寸です。
年末年始に宿泊したので、おせちを少し取り入れた構成になっていました。


お造里の近海二種と熊本の宿という事で馬ロースの馬刺しが出てきました。
氷の上に盛られているので温度は冷たく、口に入れた瞬間が心地良いです。
醤油も刺身用と馬刺し用の二種を用意してくれているのでその点も嬉しいですね。


御家喜物の雪鱈杉板焼きです。

包みを開けるとこの様になっています。
こちらの料理はお酒に合いそうな濃いめの味付けでした。


温物の里芋包み揚げです。
外がカリッと中がふっくらと揚げられた里芋がとても美味しい料理です。
あんかけの様なソースがかけられていて、周りの野菜や里芋との相性がとても良いです。


名物の博多華味鳥の水炊きです。
まず大鍋に入ったスープが運ばれてきます。
ここから料理を配膳してくれていたスタッフさんが鍋のお世話から完成まで全てをやってくれます。

ある程度スープが煮立ってきたらスープを湯呑みに注いでくれて味見をさせてくれます。
スープだけを飲ませてくれるこの流れがとても新鮮で、お味も鶏の旨味が濃く美味しいのでこの後の鍋がとても楽しみになります。

次はスープの中で煮込んでいた鶏肉を取り皿に取り分けてもらいます。
鶏肉はよく煮込まれていて柔らかく美味しいです。

その後もスタッフさんがテキパキと水炊きを作ってくれます。
鍋はたくさんの野菜も美味しく食べられるのが良いですね。

鍋をある程度食べ進めているとスタッフの方が絶妙なタイミング来てくれて〆の食事を作ってくれます。
〆の食事はダイニングの席に着いた際に雑炊かちゃんぽん麺どちらかを選んで決めておくのですが、今回は雑炊にしました。

雑炊のお味の方は基本あっさりはしていますが、お米が鶏の旨味の強いスープをしっかり吸っているので美味しくないはずがありません。
雑炊にたどり着くまでにコース料理をたくさん食べてお腹いっぱいなのにも関わらず、ペロッと完食出来てしまう美味しさです。文句なしです。

水菓子です。
シャーベットと果物が出てきます。
美味しいですが感動するほどではありませんでした。

以上が宿泊した際に食べた夕食です。
やはり名物の鶏の水炊きが一番印象に残りますね。
スタッフさんが鍋の事を全てしてくれたりスープを味見させてくれたりとパフォーマンスを含めてとても非日常的で楽しく食事ができました。
もちろん味も美味しいのでこの鶏の水炊きに興味がある方は料理目当てで宿泊しても良いのかなと感じました。

食事(朝食)

朝食も夕食時と同じく半個室のダイニングでいただきます。

席に着くと全ての料理が運ばれてきます。
色んなおかずが程よい量だけ食べられる贅沢な朝食です。
辛子明太子も入っていたりと少し九州を感じる献立なのも好感が持てますね。


卵は一人2個づつ食べられます。
写真を撮り忘れましたが朝食時に固形燃料で加熱する鉄板が用意されているので、そちらで卵を焼いたり、卵かけご飯にしたりと、好きな食べ方が出来る様になっています。

すまし汁です。
朝食はお味噌汁の宿が多かったのでこれは結構新鮮でした。

朝食のサラダ用に華匠庵オリジナルのドレッシングが置いてありました。
和風のドレッシングですが結構美味しかったのを覚えています。
さすがこだわって作られていてるだけの事あります。

以上が朝食でした。
品数は多いのですがご飯が進むメインのおかずといえる品があまりなく、個人的には夕食と比べて少し物足りなさは感じました。
とはいえ、こだわりを感じられる美味しいメニューは色々あるので少しずつ色んな料理を食べたい方にとっては良い朝食だと思います。

最後に

今回は華匠庵という熊本の温泉宿をご紹介しました。
有名飲食店の鶏の水炊きが味わえる珍しい宿なのでそれだけでも行く価値はあると思います。
他にもリニューアルされた設備やお部屋が綺麗でさらに温泉も源泉掛け流し、色んな所にこだわりが感じられる良い宿です。

客室数が少ないので館内や大浴場で他の宿泊客の方とそこまで顔を合わせる事も無く快適に過ごせる部分も魅力的だと感じました。
もしよろしければ参考になさってください。

華匠庵(公式)