今回は泊まって良かったオススメの宿をご紹介します。
鹿児島県霧島市にあるこの「onsen garden湯本庵清姫」は住宅地に建っている珍しい宿で、全室離れタイプの露天風呂付き客室の贅沢な宿です。
アクセスがしやすい市街地に居ながらも完全プライベートな離れの空間で泉質の良い温泉が楽しめるという事で、「良い温泉に入る為に山奥の温泉宿まで移動するのはちょっと大変…」と、いう方にもオススメできる宿になっています。
またこちらのお部屋は全てデザイナーズ系の造りになっていてとてもオシャレです。
温泉宿といえば和室のイメージですがこちらのお部屋は全室和モダンな造りになっているので、若い方にも馴染みの良いデザインをしているのも特徴です。
一度チェックインすると食事の時以外はほぼスタッフさんと顔を合わす機会もないので、このご時世にはありがたいお篭り宿としても使いやすいです。
それでは鹿児島県にある「onsen garden湯本庵清姫」の立地からご紹介していきます。
立地について
こちらの宿ははじめにも説明しましたが鹿児島県霧島市の住宅地にあります。
霧島市の中心部とまではいきませんが市内にあり宿自体は住宅地のど真ん中にあります。
車のナビで宿に向かっていると住宅地の方に案内されて、住宅地の中を走っていると突然「onsen garden湯本庵清姫」が見えてきます。
この感覚はなかなか新鮮で、温泉宿としてはかなり珍しい立地だと感じました。
市内にあるお陰で周りに色々なお店があって何も不便はありませんし、鹿児島空港から車で20分でこちらの宿に着くので非常にアクセスが良いです。
霧島の有名観光地「妙見温泉」や「霧島神宮」も車で30分位内で行ける立地なので観光拠点としてもかなり優秀です。
市内に位置しているとあまり非日常感は感じられないのは残念ではありますが、それ以上にメリットが沢山あるのであまり気になりません。
湯本庵清姫について
湯本庵清姫は平家タイプ5部屋とメゾネットタイプの4部屋の全9室の離れタイプの客室を持つ温泉宿です。
全ての客室に露天風呂が備わっていて大浴場などの旅館によくある設備はありませんが、お部屋で食事以外のことが全て出来る様になっているのでお篭り宿としては最適です。
こちらが宿の全体図になります。
(公式サイトより)
こちらの宿は大きく分けて受付と食事処と客室のみのシンプルな造りになっています。
駐車場は全体図から見て手前側の宿に隣接した場所にあって、そちらには足湯スペースや喫煙所兼リラックススペースとこちらの温泉と縁のある神様の石碑が建っています。
駐車場は相当広く、全部で40台停められバスも駐車出来るくらいのスペースが確保されているので車で訪れた際も安心です。
こちらが足湯スペースです。
小さいスペースながらもマットも敷いてある快適そうな足湯でした。
夜はライトアップもされていてこのようにお湯が光ります。
こちらは喫煙所兼リラックススペースです。
中央にはバイオエタノール燃料の暖炉があり夜はとてもオシャレな雰囲気になります。
実際に手をかざすと暖かく、寒い夜でも火を見ながらリラックスできるスペースになっています。
こちらはこの宿に縁のある神様の石碑で、湯本温泉の歴史に触れられます。
宿に祠があるところは珍しいので興味がある方は訪れてみて下さい。
そしてこちらが受付棟と客室の間にある中庭を撮った写真です。
植栽が沢山ある緑豊かな空間でとても雰囲気が良いです。
湯本庵清姫さんはオープンしてまだ3年ほどしか経っていないのでこれから木々がもっと育ってこの中庭がどういう雰囲気になっていくのかが気になりますね。
ちなみに夜にはこの中庭もライトアップされてお昼とは違う雰囲気になります。
写真がブレてますがこのように道や竹がライトアップされて
幻想的な空間になります。
所々がこのように光っていて
現代アートが好きな方にはとても楽しい空間になっているので、訪れた際は夜の散歩はしてみても良いかもしれませんね。
お部屋について
今回泊まったお部屋は「伍之庵」という広さ123㎡のメゾネットタイプのお部屋に宿泊しましたのでそちらのお部屋を紹介していきます。
受付棟でチェックインを済ませお部屋に案内される流れです。
受付棟から外に出ると客室の案内看板があります。
伍之庵は一番奥なのでさらに進みます。
こちらが伍之庵です。
客室の外観はちょっと地味ですが、肝心なのは中なので気を取り直して中に入ってみましょう。
扉を抜けると小さいですが玄関スペースがあります。
スペースには傘や靴べらがありました。
玄関スペースから上がって奥に進むと今の時代にはありがたい感染症対策用のアルコールや虫除けアイテムが置いてありました。
そして次がお待ちかねのリビングです。
こちらがリビングです。
少しコンパクトなリビングですが最大2名まで使用できるメゾネットタイプなのでリビングスペースのみでも十分快適に使えます。
デザイナーズな客室との事ですが、あまり尖ったデザインではなく幅広い年代で好まれそうな落ち着いた和モダンな造りで好感が持てます。
設備はエアコンや空気清浄機はもちろん冷蔵庫や飲み物類も充実しています。
冷蔵庫は2ドアタイプで冷凍庫も完備です。
冷蔵庫にはお水と瓶に入れられた緑茶が入っていました。
どちらもフリードリンクです。
飲み物も充実していてネスレのポーションタイプのコーヒーマシンが置いてありました。
そして2階へのアクセスですがリビング横にこのような階段があり
上がると結構広い空間が広がっています。
こちらには書斎スペースとベッドルームがあります。
2階にもエアコンが付いています。
ベットルームです。
ベッドの周りにはコンセントもあるのでスマホなどの充電も可能です。
そしてベッドのサイドテーブルの上にはランタン型のライトもあってとてもオシャレな空間になっています。
書斎スペースです。
テーブルと椅子の高さのバランスが良く居心地が良いスペースで好印象でした。
1階は吹き抜けになっていてこのように2階からリビングを見渡す事ができます。
天井が高いのでリビングは開放感があって気持ち良いですよ。
続いて水回りですが洗面台も落ち着いたモダンな造りになっています。
アメニティ類やタオルは十分にありドライヤーや拡大鏡まであります。
女性には嬉しいアイテムが備わっているので嬉しいですね。
拡大鏡はオシャレなだけでなく人感センサー付いていて、近づくと周りの縁が光る機能性も高いモノでした。
メーカー名で検索してみたらなかなかの高級鏡でびっくりしました。
トイレも洗面台と同じ雰囲気で統一されています。
ウォシュレット完備でトイレ用の使い捨てスリッパも用意されているので清潔感があります。
全体的なデザインが統一されていてオシャレです。さすがデザイナーズ温泉宿だと感じました。
ただ少しだけ見えない所などにホコリが溜まってたりしたのでそこは残念なポイントですね。
客室露天風呂について
水回りの続きですが洗面台の横には洗い場があります。
洗い場は室内にあるので冬場でも寒くはありません。
シャンプー類も用意されているのでこちらで体を洗います。
そして洗い場を抜けると
素敵な露天風呂がありました!!
少し小さくは見えますが大人2人がしっかり足を伸ばせるサイズで広さ的には問題はありません。
そしてもちろんお風呂の湯は温泉で源泉掛け流しです。
泉質はナトリウム炭酸水素塩泉で成分もなかなか濃いです。少しアルカリ性でもあるので入浴するとヌルヌルした感覚もあるので温泉に入っているというのを実感しやすいお湯です。
温泉の横はテラスになっていて、濡れた体でも座れるベンチもあります。
湯上りにこちらで体を冷やし長時間お風呂を楽しむ事もできますよ。
テラスの端にはこのようなアウトドアブランドのブランコがありました。
座面はかなり砂埃で汚れていたので、お風呂上がり濡れた体で座るような使い方だと思うので服を着たままだと少し汚れそうでした。
ですがいざ座って揺らしてみると結構楽しかったので訪れた時は乗ってみても良いかもしれません。
以上がお風呂の紹介でした。
設備は素晴らしいですが、テラスが道路に面している為、車の走行音が壁を通って聞こえてくるのが少し気になりました。
その部分が気になる方は少し注意が必要かなと思います。
とはいえ、それを踏まえてもこのお風呂とテラスが独り占めできるのはとても贅沢ですね。
温泉も源泉掛け流しで加水も加温もしていないので温泉にこだわりがある方でも十分楽しめるお風呂だと感じました。
お風呂の形状と大きさは少しづつ違いますが全部屋にこのテラスとお風呂は備え付けられているので、宿泊する際は自分の好みのデザインのお風呂を選んでも良いかもしれません。
夕食について
夕食は食事処に移動していただきます。
チェックイン時に夕食を食べたい時間帯を決める事ができ、その決めた時間に受付へ行き食事処へ案内していただくという流れです。
ちなみに夕食時にはもう中庭などがライトアップされているので少し早めに外へ行き庭を散歩するのも良いかもしれません。
夕食会場は部屋毎に食事する場所が決まっていてパーテーションで仕切られた個室でいただきます。
夕食の時も他の宿泊者とあまり顔を合わせないで良いのがとても良いです。
こちらが宿泊時の献立です。
和紙の色使いが綺麗で見てるだけでワクワクしてきます。
テーブルに座った時には少しだけ料理が用意されていました。
テーブルの頭上にある照明がとても良い仕事をしていて料理がとても綺麗に見えます。
そして写真を撮っても綺麗に写るのですごい助かります。
食前酒ではなく食前酢の福山リンゴ黒酢です。
飲みやすく美味しいですし見た目は完全にシャンパンなので、アルコールが入ってなくても気分が上がる一杯です。
先付けのサザエの壺焼きとホタルイカの酢味噌です。
味付けも良く完全にビールが欲しくなる一皿でした。
ハマグリとよもぎ豆腐と筍の吸い物です。
ハマグリの良い出汁が出て美味しかったです。
お造りです。
真鯛、初鰹、水イカ、ウニ、タカエビが入っていてどの素材もこだわった食材を使っていました。
美味しく見た目もとても綺麗でとても良い一皿でした。
温菜の洋風トマト茶碗蒸しです。
変わり種の一品ですが、しっかり茶碗蒸しに中にトマトの風味が感じられ結構良い感じに味がまとまってました。
焼き物の鰆の旬菜焼きと焼きアボカドです。
筍の木の芽味噌でいただきます。
鍋物の地鶏つみれ常夜鍋です。
こちらの鍋は全体的に普通でそこまでの感動はありませんでした。
替鉢の鹿児島県産黒毛和牛サーロインステーキです。
鉄板が用意され自分で焼くのですが、お肉の質が良いので自分で焼いてもとても美味しかったです。
ミニステーキではありますがちゃんと県内産の黒毛和牛を出してくれるのはとても好印象ですね。
筍ご飯です。
こちらもミニステーキと同じタイミングで出てきたのでとても助かりました。
あっさりした味付けと筍の風味が良くステーキに良く合いました。
留碗の赤出しです。
3種の香物です。
デザートですが
抹茶ティラミスと牛乳寒天そしてレッドローブとキウイです。
そしてもう一皿
ドラゴンフルーツのジェラートが出てきました。
デザートが2皿出てきたのは驚きましたが、一つ一つは小ぶりな大きさなので全部食べ切る事ができました。
ケーキから果物そしてジェラートまで一通りのデザートが出てくるので贅沢さありますが味としては全体的に普通で、個人的にはドラゴンフルーツのジェラートが甘みの中に少し酸味があって美味しかったなと思いました。
このジェラートのおかげで口の中が爽やかになったので食後としては最高の終わり方でした。
朝食
朝食も同じく食事処でいただきます。
こちらの宿の朝食は他の宿と少し変わっていて鹿児島の郷土料理「鶏飯」が食べられます。
鶏飯とは白いご飯に鶏のほぐし身や金糸卵、干し椎茸やネギや色々を乗っけてその上から鶏の出汁をかけて食べる料理です。
これが具材です。これを白いご飯の上に好きな量を乗っけていきます。
その上から鍋の中にあったお出汁をかけて完成です!
簡単な作り方ですがこれはとても美味しかったですね。
鶏の出汁をかけているので旨味が強いお茶漬けみたいな感覚で食べられるので朝食からでもスルスルとお腹に入っていきます。
鶏飯だけではなくおかず類も充実していて
このように少ない量でおかずが付いています。
さつま揚げなんかは鹿児島名物なので嬉しいですね。
ざる豆腐もありました。
豆腐は好きなので個人的にはとても良かったですが、全体的朝から食べやすいメニューが多くて味も良くとても大満足な朝食でした。
最後に
今回は泊まって良かった宿をご紹介しました。
全室離れの露天風呂付きデザイナーズ客室で温泉の泉質も良く、お部屋の設備も十分な設備が備わっているのでお篭り宿を探している方にはとてもオススメできる宿だと思います。
料理についてですが、夕食が同価格帯の料理が美味しい宿に比べると少し物足りないなと感じました。
ただ、その分朝食は美味しいですし、お部屋の豪華さを重視されている方はそこまで気にならないと思います。
あと最後にこちらの宿はクレジットカードが使えず現金決済のみなのでその点だけは注意が必要です。
そこだけ我慢できればとても良い宿だと思いますので宜しければ参考になさってください。
このサイトでは他にも鹿児島県の泊まって良かった宿について紹介しています。
・泊まって良かったオススメの宿 鹿児島県霧島市 旅行人山荘
・泊まって良かったオススメの宿 鹿児島県さつま町紫尾 旅籠 しび荘 極上の温泉が満喫できる宿
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