今日は大分県の湯布院で泊まって良かったオススメの宿をご紹介します。
少し前にも湯布院の宿をご紹介しましたが、湯布院は素敵な宿が多くて本当に何回行っても飽きません。
今回泊まった宿もすごい良かった宿です。
この宿は源泉掛け流しの客室半露天風呂が付いていて、お風呂から見える景色が最高です。
そして料理が秀逸で印象に残ったお宿の内の一つです。
ぜひ今後の宿選びで参考にしていただければと思います。
立地
こちらの宿は由布市湯布院町の南にある宿です。
由布院駅からは車で10分程かかり、少し遠い立地なので車以外で宿を訪れる際は注意が必要です。
15時〜17時までの間なら駅から無料送迎サービスがありますので車以外で訪れる際は利用される事をオススメします。(このサービスは前日までに送迎のお願いの連絡をしておく必要があります)
駐車場・外観
車で訪れる場合、駐車場は一部屋につき一台停められるスペースがあります。
あと自分が訪れた際に気づいた事ですが、宿の入り口付近から駐車場にかけて上り坂になってますので車高が低い車はかなり注意が必要なのかなと思いました。
(画像は公式からの引用です。)
ホテルは2階建てで、外観は白い外観でペンション風のデザインです。
この建物以外に離れの宿泊棟があります
夜に宿の看板を撮影したら綺麗でしたので写真を載せておきます。
高級感があり雰囲気が良いですね。
館内と設備について
館内と設備は大浴場やロビーなどは無く、フロント・レストラン・展望テラス・ウッドテラス・有料貸切風呂などのシンプルな設備になってます。
大きいホテルと比較すると設備面では少し物足りないですが、客室に源泉掛け流しの半露天風呂がついてますので大浴場が無くてもそこまで気になりません。
フロント(画像は公式からの引用です。)
エントランスとロビーと館内は画像のように落ち着いた空間になっています。
展望テラス(画像は公式からの引用です。)
夜には湯布院の夜景なども見られるそうです。
有料貸切風呂(画像は公式からの引用です。)
利用できる時間帯は 15:00~22:00 の間で、1時間1000円だそうです。
利用人数は4名様までの完全予約制となっております。
客室
美星(きらら)の客室は全部で9部屋あり、お部屋によっては内装のつくりや部屋の広さが少し異なります。
今回僕が宿泊させていただいたのは「翼」というお部屋で広さは32㎡になります。
客室に入ってリビングを見た時の写真です。
和洋室タイプのお部屋でベットルームとリビングが同一にあるお部屋のつくりになっています。
お部屋が全体的に和モダンの雰囲気に統一されており一般的な旅館とはまた違う雰囲気になっています。
そして床は畳なのでどこに寝っ転がっても大丈夫な寛ぎスペースになっています。
そして客室の大きな掃き出し窓の奥には客室に備え付けられている半露天風呂スペースがあります。
お風呂の詳しい紹介は後でしますが、このお風呂は源泉掛け流しなだけあって浴槽にお湯がこんこんと流れています。その為、浴室内が湯気で充満していて、「あの大きな窓は火災報知器が誤作動を起こすので就寝時や長時間は開けないでください」と、宿泊時にスタッフの方から説明を受けました。
説明を受けた為、基本的にあまり開けませんでしたが、たまに一緒に泊まった方と入浴時に話す時に開けたりした際に、温泉の湯気が適度に客室に流れこみ、宿泊当時真冬でエアコンをフル稼働中だったにも関わらず空気が乾燥せず十分な湿度が保ててたのでとても快適に過ごす事ができました。
源泉掛け流しの温泉は加湿効果も素晴らしかったです。
冷蔵庫はよくホテルに置いてあるような大きさが置いてありました。
フリードリンクとしてペットボトルのお水とゆふいんサイダーというご当地のサイダーが置かれていました。
ちなみにこのゆふいんサイダーなんですけどかなり強炭酸なサイダーで、強炭酸好きにはオススメできる飲み物です。
個人的にはめちゃくちゃ好みの味でした。ざっくりとしたイメージとしては炭酸は開けたてのコカ・コーラくらいの炭酸で、甘さが三ツ矢サイダーより甘さ控えめな感じです。気になった方はぜひチェックしてみてください。
洗面所・トイレ
洗面所は脱衣所も兼ねていてこんな感じでシンプルにまとめられています。
アメニティも必要なものは揃っており不満はありませんでした。
ちなみに洗面台の左側に窓があるんですが、こちらからは湯布院の街並みと由布岳が見えます。
こんな感じです。窓のサッシが少し邪魔していますがとても綺麗です。
トイレは客室に合わせたシンプルなデザインです。
金属製の手洗い場が存在感をアピールしてますが、全体的にモダンな感じでまとめられていて良いと思いました。
便器はトイレに入ると人を感知して勝手に便器のフタが開く賢いタイプのウォシュレットが備え付けられていました。
お風呂
洗面所を抜けた先が半露天風呂タイプのお風呂になります。
このお宿は全客室で源泉掛け流しの温泉を使用していて、その温泉成分にはメタケイ酸が多く含まれています。
メタケイ酸は天然の保湿成分といわれていて、肌の新陳代謝を促進してくれます。
一般的に温泉成分に100mg入っていれば「美人の湯」と、いわれるようですが、こちらの温泉では200mg以上入ってるので泉質がとても良いです。
洗面所からお風呂を見た写真です。
陶器の浴槽で大人一人が入れるサイズの大きさでした。
こちらの源泉は湯温が高いので、水を入れないととても入浴ができる温度ではないです。
浴室の壁に設置してある加水栓をひねり水で温度を調節するシステムです。
加水栓の水量は最大だと結構水量が多く、すぐ浴槽内のお湯の温度が下がりますので熱かったとしてもすぐ入浴できるのは良いですね。ただ個人的には良い泉質のお湯を加水して薄めるのはもったいない気がするので宿泊時に温度を調節する際は泣きながら加水してました。。。
あと写真に写っている湯かき棒で湯をかき混ぜて温度を調節している時はなんか非日常感があって楽しかったです。
浴室内の窓も全部開くので露天風呂として外の景色を楽しむ事ができます。
窓の内側に網戸もあるので夏場虫が入ってくるのを防げるしこれは嬉しい設備ですね。
窓を開けた時の露天風呂から眺めです。
温泉に浸かりながらこの景色を見る事ができるのは本当に贅沢だと思います。最高です!
洗面所からの景色も良いですが、やはり何も遮るものがない状態だとさらに景色が綺麗でとても感動しました。
さすが「由布岳一望の宿」と謳われているだけあって本当に由布岳が綺麗に見えます。
普段あまり眺望を重視する方ではないのですが、こちらの眺望は凄すぎます。
「ここに泊まって良かった!」と思えた瞬間でした。
宿泊時は冬なので気温は低いですが温泉に入っているとこの寒さが気持ち良く、景色を見ながら長時間入ってました。
時間を気にせず入れるのが客室露天風呂の魅力の一つですね。
ちなみに夜は由布岳は見えませんが少し浴槽から身を乗り出すと、湯布院の夜景が眼下に見えるのでこちらもキレイでオススメですよ。
料理(夕食)
料理に関しては今回とても秀逸で、ホテルの夕食とは思えない高いクオリティでとても満足できました。
コース料理にはキャビア・フォアグラ・トリュフが贅沢に使われていて見た目からも楽しめるコースになっています。
夕食はロビー横にあるレストランで食べます。
僕が食べた夕食の献立です。
食前酒をいただいた後に出てきた、おおいた和牛のローストビーフです。
一品目から良いお肉出てきてテンション上がりました。
牡蠣とカブの豆乳クリーム焼き
結構な量のトリュフが乗せらていてインパクトがすごかった一品です。
トリュフの香りがとても良く、美味しかったです。
味は例えるならトリュフの良い香りがする上品なグラタンソースをかけた牡蠣です。(例えが下手クソですいません…。)
蟹真丈
真丈とは魚介をすりつぶして、山芋や卵白、だし汁を加え味をつけて、蒸すか焼くか揚げるかした物だそうです。
このメニューは蟹真丈なので蟹の身が入った真丈という事です。
個人的にこの品がこの料理のコースの中でかなり好みの味でした。
真丈の食感や風味や味付け全てが素晴らしく、そしてダシの効いた汁との相性も良く、料理長の繊細な仕事ぶりが感じられました。
このメニュー、本当に美味しかったのでお取り寄せグルメであったら定期便で頼んでるレベルです。
カルパッチョ
献立表には「カルパッチョ」としか書いてありませんが、このカルパッチョにキャビアとイクラとカラスミが乗せらています。
「カルパッチョ」としか書いていないのにめちゃくちゃ贅沢な一皿です。主役級なのに主張しないこのネーミングセンスは好感が持てました。すごいです!
キャビアやイクラやカラスミをカルパッチョに乗せて味を変えながら食べましたがとても合います。
美味い美味いと食べていたら気付いたら完食していました。ごちそうさまでした。
沖田黒豚のカツ
揚げたての状態で提供されたのでとても美味しく食べる事ができました。
塩を付けていただくのですが、黒豚の肉本来の旨味が感じられて美味しかったです。
お酒にぴったし合いました。
ブリ大根
お肉の後なので少しお口をさっぱりさせる為か、少し薄味な味付け。
ブリの身は美味しかったです。
おおいた和牛のヒレ肉のステーキ
手前にフォアグラが添えられてます。こちらのヒレ肉は肉本来の旨味が強く本当に美味しかったです。
そしてステーキとフォアグラの相性が良く最後まで飽きる事なく完食しました。
おおいた和牛は他のブランド牛に負けないくらい美味しいですね。
〆関鯖と冬野菜のリンゴ酢漬け
酸っぱ過ぎず良いバランスの味付けでお口の中がさっぱりしました。
葱鮪鍋です。あと写真を撮り忘れましたがお米が出てきました。
この葱鮪鍋、葱の食感も楽しめるし十分美味しかったのですが、今まで食べてきたメニューが美味し過ぎてこれを食べる頃には少しこの美味しさに慣れを感じ、感動が少なかったので、慣れって本当に怖いなと思いました。
ただ、こちらの鍋と同時に釜炊きの雑穀米を出していただきましたが、このお米が炊き加減を含めてなかなか美味しく、これを最後に葱鮪鍋の中に入れて雑炊にしたものは美味しかったです。やはり鍋の〆の雑炊は最高でした。
デザートのかぼすシャーベットとメロンです。
良いコース料理の余韻に浸りながら食べてました。
以上が夕食のコースになります。
料理(朝食)
朝食の献立です。
朝食は元旦に宿泊したのもあった為、おせち料理が出てきました。
通常の朝食とはだいぶ違うと思うので参考にならないかもしれませんが載せておきます。
まず朝食会場のレストランに行くとスタッフの方からご挨拶があり、お屠蘇をいただきました。(僕は運転手でしたので飲めませんでしたが、一緒に行った方曰く、普通の日本酒ではなくしっかりお屠蘇の味だったそうです。)
それからおせちが運ばれてきました。
この上に御千代口と松竹梅の品が盛られています。
正月の雰囲気が漂う和の盛り付けで見た目から楽しませてくれます。
アワビや車海老など豪華な食材もふんだんに使われています。
朝食からこれは贅沢です。
御家喜物です。
普段あまりおせち料理を食べないので新鮮でした。
筑前煮です。
しっかり味が染みていて、たけのこが美味しかったです。
博多雑煮です。
博多系の味付けは食べた事なく雑煮好きにはたまりませんでした。
味付けも美味しく満足です。
盛り付けもキレイで紅白のお餅がかわいいです。
デザートのヨーグルトです。
苺とヨーグルトの相性が良く朝食のデザートとしてはちょうど良かったです。
朝食は以上になります。ごちそうさまでした。
まとめ
最後に、泊まってみた感想ですが。
宿泊予約サイトなどではそこまで予約が取りづらい宿では無い方なので、泊まるまで少し不安でしたが、良い意味で口コミや評価に裏切られました。
スタッフの方も親切で、こんなにも由布岳がキレイに一望できる半露天風呂付き客室が付いていて、なにより宿の食事としてはトップクラスの夕食を食べせてくれる宿だとは思いませんでした。
個人的にネットでは宿の魅力が十分に伝わっていないと感じます。やはり泊まってみないとわからないですね。
2万円後半の価格帯だと客室の広さなど妥協する部分はありますが、お風呂や料理を考えるとコスパはとても良いなと思いました。
また泊まりたいと思える宿でした。皆さんももし宜しければご検討ください。