今回は行って良かった宿のご紹介です。
久々の温泉旅館以外の紹介になりますが、この「枳殻邸別館ホテル」は京都にあるデザイナーズホテルで京都ならではの洗練されたデザインが魅力の宿です。
ちなみに宿の名称の漢字は読みづらいですが「きこくていべっかん」と読みます。
京都での宿を予約する際に偶然見つけて宿泊しましたが、宿のコンセプトやデザインが個人的にかなり気に入ったので今回はどのポイントが良かったかをふまえて紹介していきます。
枳殻邸別館ホテルの立地について
この宿は京都市内のど真ん中にあります。
京都駅から徒歩数分の立地にあるこちらの宿はどこに行くにしても不便さは感じません。
かなり良い場所にあります。
駐車場についても京都市内は駐車場は少なく、車でのアクセスが不便な場所も多いです。運良く駐車場を見つけても一方通行だらけで駐車場にたどり着くのも難しい場所もあります。
その点、枳殻邸別館は玄関を出て数メートル歩けばコインパーキングがありますので車でのアクセスもしやすくなっています。立地も少し路地を入った場所にありますのでホテルの玄関に面した道路はそこまで車通りも無く、荷物の積み下ろしもしやすいです。
もちろん停められる台数には限りがありますのでその点は注意が必要です。
京都旅行に行く際、この立地だけでも宿泊する価値があると思いますがこれ以外にもたくさん魅力があります。
枳殻邸別館ホテルについて
皆さんは渉成園という観光スポットをご存知でしょうか?
・渉成園とは
東本願寺の飛地境内地の庭園。1641(寛永18)年に三代将軍・徳川家光から当地(約1万坪)が寄進され、石川丈山の趣向を入れた作庭がなされました。庭園には四季折々の花が咲きほこり、変化に富んだ景観は「十三景」と称されています。1936(昭和11)年には、文人趣味にあふれる仏寺庭園として、国の名勝に指定されています。
(東本願寺の公式サイトから引用)
また渉成園は東本願寺の別邸としても知られていて、枳殻邸とも呼ばれています。
そうです、この枳殻邸別館は東本願寺の系列で運営されているホテルで2021年10月26日に開業しました。
歴史ある庭園の横にオシャレなホテルを作ってしまうこのセンスが素晴らしいです。
枳殻邸別館の設備について
開業したてという事もあり外観、内装共にかなり綺麗です。
こちらは外観ですが、新しさを感じさせつつ見事に京都の街並みに溶け込んでいます。
内装はコンクリートや木がふんだんに使われていてセンス良くまとめられています。
かなりコンパクトな造りなのでチェックインカウンターとダイニングスペースがあるシンプルな造りになっています。
チェックイン時に混雑している場合など待ち時間がある場合はこちらのダイニングスペースをロビーとして使用されているみたいで、チェックイン時に待つ際はこちらに通されました。
このシンプルなデザインが好きです。
チェックイン時はウエルカムドリンクの緑茶とお茶請けが用意されます。
お茶請けは京都の有名お菓子の阿闍梨餅(あじゃりもち)でした。
京都に来ているって感じがして良いですね。
ダイニングスペースにはコーヒーマシンも置かれていて滞在中は自由に利用する事ができます。
またスタッフの方が温かく、シティホテルの丁寧な接客と温かさを兼ね備えていてとても好印象でした。
お部屋について
枳殻邸別館には全部で13の客室があり
・和ツインS
・和ツインB
・和ツイン
・和トリプル
・和洋ツイン
の5種類があります。
どの部屋も基本コンセプトは同じですが、庭園が望める浴槽あるお部屋があったり、眺めの良いバルコニーがあるお部屋もあったりと、各お部屋には少しづつ個性があります。
またビジネスホテルに比べてどのお部屋も30平米以上と広いのも魅力の一つです。
今回はせっかくという事で、この宿に1部屋だけの「和ツインS」のお部屋に宿泊したのでこちらを紹介していきます。
まずフロントでチェックイン済ませカードキーを受け取ります。
枳殻邸別館では玄関や客室フロアへの出入り、そしてお部屋の解錠がこちらのカードキー1枚でできます。
セキュリティ面もしっかりしつつ使い勝手も良いです。
そして受け取ったカードキーで客室フロアへ向かいます。
今回のお部屋は1階のフロントから一番近い場所にあるので、客室フロアに入ってすぐお部屋があります。
ここの客室は小さい庭園があるのでまず客室の前にカードキーを使用しないと入れない扉があります。
そこを抜けてようやく客室の扉が現れます。
こちらが玄関です。
左側のガラスにはもうお風呂らしきものが見えていて、二重に扉を設置しないと行けない理由がわかります。
そして玄関を抜け中に入るとお部屋の中はこんな感じになっています。
程よい広さのお部屋です。
コンクリート打ちっぱなしと木材の使い方にセンスを感じます。
こちらがリビングフロアです。
小さいながらもあるのは嬉しいですね。
ちなみにこの窓から見える景色ですが
小さな日本庭園が見えます。
こちらは和ツインSのお部屋に備え付けられた専用の庭で、ここに宿泊した方でないと見えません。
こういう使い方に贅沢さを感じます。
そしてベッドルームの反対側には棚があり、ここには水道など様々な物が備え付けられています。
ベッドルームの横に水道があるのが斬新です。
この時代ですので、お部屋に戻ってきてすぐ手洗いができるしすぐケトルに水を入れられたりととても便利です。ありそうでなかった設備です。かなり便利です。
ケトルはバルミューダのケトルでデザイン性と実用性を兼ね備えています。
横には辻利のお茶セット。
ティーパックタイプなので簡単に使用できるのが良いですね。
こちらはインテリアを兼ねた手鏡と置物です。
この宿の雰囲気を崩さずうまく演出しています。
そしてケトル下の棚には冷蔵庫が隠れていました。
この冷蔵庫はオシャレですが、少し小さいのでちょっと使いづらさを感じました。
それでも全体的に備え付けられている物のセンスが良く、とても使いやすいようにと省スペースで物を配置するよう設計されている部分に好感が持てました。
このお部屋の収納ですが、玄関を抜けてすぐ左側にクローゼットがあります。
こちらには室内スリッパや金庫そして荷物を置くようのラックが収納されていました。
そしてベットですが
セミダブルサイズのベッドがレイアウトされていました。
ベッド横のサイドテーブルにはタブレットやケーブル類。
そしてコンセントとUSBが挿せるようになっていました。
調光やスイッチ類はベッドの付近にあります。
使いやすさをとことん考えた配置です。
ベッド横にはパジャマも用意されています。
続いて水回りですが洗面台は和の雰囲気を残したオシャレな設計
洗面台のボウルやタイルのデザインがとても良いです。
鏡にも明るめのライトが付いているのは嬉しいポイントですね。
ちなみにアメニティ類は必要なものは全て揃っています。
洗面台の下の棚にはドライヤーやタオルが用意されています。
トイレもお部屋のコンセプトデザインでまとめられています。
もちろんウォシュレット付きです。
トイレにも独立した手洗い場が設けられています。
最後に玄関のガラス窓から見えていたお風呂ですがこのような造りになっています。
色使いがすごい陶器の浴槽があります。
浴槽の大きさは大人が1人入れるくらいのサイズです。
こちらのお風呂は温泉では無く普通のお湯ですが、浴槽の雰囲気が良いので、まるで温泉に浸かっているような感覚になれます。
浴槽の横には洗い場もあります。
シャンプー、リンス、ボディーソープはもちろんあります。
以上がお部屋の紹介になります。
新しい建物なだけあって内装もかなり綺麗なお部屋になっています。
ただ綺麗では無く、使いやすさや京都の雰囲気にあったデザインになっているので和モダンなデザインが好きな方にはかなりグッとくるお部屋ではないかなと思います。
写真で見るより実際にお部屋を見た方が気に入ると思うので、よろしければこちらのお部屋を検討されてみてはいかがでしょう。
朝食について
今回は朝食付きのプランに宿泊したので宿泊時にいただいた朝食を紹介していきます。
朝食の会場ですが、はじめに紹介したダイニングフロアでいただきます。
スタッフさんに席に案内され待っていると朝食が配膳されていきます。
こちらが朝食になります。
一度に全部配膳していただけるのでテーブルの上が一気に華やかになりました。
こちらの朝食は京都という事で和定食が用意されていて、メニューとしてはご飯と漬物、お味噌汁、サラダ、鮭、卵焼き、ちりめんじゃこ、がんもどきなどが用意されています。
写真の右手前にあるお皿には甘めの味噌が添えられたお餅っぽい食感の和風の甘味が乗せられていました。
料理名は分りませんが、甘めでもちもちした食感で美味しかったのを覚えています。
こちらがデザートという事ですが、はじめ分からず食事の途中で少し食べてしまいました。
お味ですが、全体的に美味しかったですね。
個人的にはビジネスホテルの朝食を想像していましたが全然そんな事は無く、期待以上でした。
献立に京都っぽさがあって彩りが綺麗なのも良いポイントですね。
最後に
今回は行って良かった宿をご紹介しました。
京都ならではの和モダンなデザインが好きな人にはとても良い宿だと思います。
建物が綺麗で内装もとても良く使いやすいデザインなので滞在中ストレスを感じる場面がほぼないです。
また京都駅へのアクセスも歩いていける距離なので観光拠点としても便利です。
価格の面は立地や内装がとても良いので、その辺を考えると現在の価格帯もしょうがないのかなと感じます。旅行支援やクーポンを使用すれば納得のいく価格になると思いますので、もし京都旅行を検討している方は参考になさってみてはいかがでしょう?