(2021年10月12日更新)
今回は島根県の有名な温泉地「玉造温泉」の人気の宿をご紹介します。
こちらの宿は価格帯が高めで設備がとても充実している高級宿という感じではなく、一般的な和室タイプのカジュアルなタイプの宿ですが、料理・温泉・接客の総合力がとても素晴らしく、下手に高級旅館へ泊まるより遥かに満足度が高い宿です。
このサービスの良さで宿泊日によっては1泊2食付きで1万円前半で泊まれる信じられない価格帯のプランも出していたりと、他の宿には真似の出来ない様な価格が大きな魅力でもあります。
価格帯の安いプランでもスタッフの方や中居さんのサービスや接客についてはとても気持ち良く対応してくれますし、不満はありません。
逆にこんなに宿泊代が安いのにここまでしてくれて良いの?と不安になるほどです。
料理に関しても朝食がとても高評価で有名な宿で、夕食のグレードを下げても朝食のバイキングは全てのプランで同じ料理が提供されるので安いプランで夕食を割り切って考えても満足度はかなり高いです。予約が取れないのも頷けます。
それでは玉造温泉の人気宿「白石家」を紹介していきます。
立地
この宿は玉造温泉の中心部の方にあります。
玉造温泉の温泉街は「玉湯川」と呼ばれる川沿いにあり、その通りにたくさんの宿やお店が軒を連ねています。
この宿も玉湯川に面した場所にあるので、宿泊中は歩いて温泉街を散策できるので立地はかなり良い場所にあります。
外観は良くある日本の旅館という雰囲気です。
駐車場は宿の横にあります。チェックイン時はエントランスに車を停めて、荷物を降ろしスタッフの方に車の鍵を渡すと駐車場に停めてもらうという流れになります。
ちなみこの時点から白石家さんのスタッフの方の接客のレベルの高さが少しずつ見えてきます。接客は程よく丁寧で感じが良く、終始とても好印象でした。
ロビー
こちらが白石家のロビーです。
広さは結構広く、席と席との間隔が空いていて感染対策をバッチリされているなという印象でした。
チェックイン時は到着した宿泊客から順に手続きを済ませていくので、こちらのロビーで待つことになります。
数種類のドリンクは無料で飲む事ができます。
こういう心遣いは嬉しいですよね。
ロビーからの眺めです。
こういう日本風な庭園を見ると非日常感が増すのでとても気分が高まります。
チェックインを済ませてロビーから客室に案内してもらっている間で見つけた受賞歴のギャラリーコーナーです。
これだけ受賞歴があると、この宿の実力が伝わってきますし期待してしまいますね。
お部屋
お部屋ですが今回泊まったお部屋は一番小さい8畳の和室のお部屋です。
お部屋の質感は普通な印象ですが、必要な物は十分揃っていました。
広縁はこんな感じです。
2人がゆったりと座れるスペースが確保されています。
椅子の上にはマッサージ機も置いてあります。
これは喜ばれそうなアイテムです。
そしてこちらのお部屋の良い点として高階層のお部屋でしたので眺望も良く、快適に過ごす事ができました。
広縁からこちらの景色を眺めながらのんびりできるのは幸せでした。
お部屋のタイプとしては和室、洋室、和洋室、特別室などがありますが、和室タイプが一番多いです。
テーブルには島根の美味しそうなお茶請けが用意されていました。
そしてお部屋の設備ですが
綺麗なエアコンが付いていました。
お部屋もすぐ冷えるのでお風呂上がりは重宝しました。
空気清浄機も良い物がちゃんとあります。
トイレもウォシュレット完備です。
バストイレは別で、浴室もしっかりありました。
備え付けられていますが、大浴場があるので基本使いませんがあると嬉しいですね。
洗面所には大きな鏡もあり使いやすそうでした。
アメニティ類も過不足なく揃っているので助かります。
大浴場や温泉の泉質について
まず大浴場ですが2種類あって、「織姫」と「彦星」と呼ばれる大浴場が2つあります。
この大浴場を1つずつ男性用、女性用に割り当てて一日おきに男女を入れ替えてます。
(公式サイトより)
「織姫」の内湯です。
(公式サイトより)
「織姫」の露天風呂です。
「織姫」の内湯は湯船の底まですべてヒノキを使用した贅沢な内湯で、入浴しているとヒノキの良い香りがしてとてもリラックスできます。露天風呂のほうは全体的な雰囲気は良いですが浴槽が少し小さいという印象です。
そして続いて「彦星」の大浴場についての紹介です。
(公式サイトより)
「彦星」の内湯です。
(公式サイトより)
「彦星」の露天風呂です。
「彦星」は「織姫」に比べて黒御影石を使った力強いイメージのお風呂です。
内湯の湯船は広く、打たせ湯もあるのですが、内湯は「織姫」の方が良かったなと感じました。
逆に露天風呂の方は「彦星」方が広くて景観も良いのでこちらの方が良かったですね。
個人的には露天風呂に使われている石がとてもツルツルで露天風呂の浴槽の端に腰掛ける時などとても座りやすく好印象でした。
泉質はどちらの大浴場も加水・循環ろ過の温泉ですが、湯上りのお肌はツルツルだったのでそこそこの泉質ではないでしょうか。
こちらの温泉は泉質を楽しむというより、雰囲気を楽しむ温泉ですね。
ちなみにこちらは大浴場前の廊下の写真ですが
大浴場の入り口近くの廊下にはこのような池がありました。
室内にこういう仕掛けがあるのは非日常感をとても感じるのですごい好きです。
こういう仕掛けのある宿がもっと増えてくれたら面白いですね。
料理(夕食)
料理は「ダイニングMAGATAMA」という食事処で食べます。
(公式サイトより)
ダイニングの入り口です。
お部屋から通路を通りダイニングに来ると雰囲気がガラッと変わり結構ワクワクします。
(公式サイトより)
ダイニングは全体がモダンなデザインで統一されていて高級感があります。
写真よりも現地で見るとより綺麗な空間でとても感じが良かったです。
今回食べた夕食のプランですが、カニが食べられる1万円台のお手頃なプランを選びました。
こちらが今回食べた献立になります。
お手頃なプランという事で夕食はあまり期待はしていませんでしたが、献立の品数を見た時に良い意味で驚かされました。
それでは夕食の写真を載せていきます。
冬の彩り2種盛り。
帆立と野菜のタルタルの相性が良く美味しかったです。
とげずわい蟹。
少し身が細く食べる部分があまりなかったので若干不完全燃焼気味でしたが、お手頃な料理プランなので仕方ないですし、そもそもこの値段でカニが食べられる事自体がすごい事なので結構満足でした。
出雲そば。
こちらはおかわり自由ですが、これからまだ色々料理が出てくるのでほどほどにしましょう。
かに茶碗蒸し。
こちらにもかにが入っていて、いつも食べる茶碗蒸しよりも贅沢をしている気分になれます。
牛すき鍋。
お肉はブランド牛では無く普通のお肉ですが、味付けが良く食べやすい鍋でした。
かに天ぷら盛り合わせ。
こちらにもかにが使用されています。
やっぱり揚げたては美味しいです。
ご飯と白子豆腐の碗です。
おかずに牛時雨煮と自家製のぬか漬けが付きます。
全体的にあっさりしていて締めとしては良い感じでした。
デザートには「白石家特製えがおプリン」というデザートをいただけるのですが、写真は載せないでおきます。
見ると笑顔になるプリンなので実際に行ってみて確かめてもらえればと思います。
料理(朝食)
朝食も「ダイニングMAGATAMA」でいただきます。
こちらの宿のビュッフェ形式で食べる朝食はとても人気があり、特に手作りのフレンチトーストが有名でとても評判が良いです。
もちろんそれ以外のメニューも手作りでこだわって作られていて、カレーやスクランブルエッグ、ウインナー、サラダ、パンケーキ、そして和食類も充実していたりと、どれもかなり美味しいです。
写真の左がパンケーキ、右がフレンチトーストです。
厚みのあるフレンチトーストは中にしっかり味が染み込んでいて食べ応えがめちゃくちゃあります。
パンケーキは生地自体の甘みは抑えられていますがメイプルシロップとの相性がめっちゃ良いです。
そしてバイキングにはカレーもあります。
イカスミを使用した白石家オリジナルのカレーで、フレンチトーストが有名すぎてあまり目立っていませんが、それに並ぶ隠れた超人気メニューだそうです。
イカスミカレー。
イカスミのコクがプラスされたカレーは絶品。
これが本当に美味しかったので、専門店で出して欲しいくらいです。
そして個人的にもう一つオススメなのが「しじみのお粥」です。
宍道湖のしじみを使用したお粥で、しじみのダシと旨味がかなり濃く出ていてめちゃくちゃ美味しかったです。
トッピングも豊富で自分好みに自由にアレンジが可能なので、皆さんも朝食を食べる際は試してみてはいかがでしょう。
以上が今回宿泊した時の夕食と朝食になります。
1万円前半のプランでこの夕食のボリュームと朝食の質の良さを味わう事が出来るのは本当にすごい事だと思います。
他の宿にはそうそう真似のできる事ではないと思います。
個人的には特に朝食がお気に入りで、また食べに行きたいと思いました。
そして夕食のプランはかなり豊富なので、カニをたくさん食べたい方や良いお肉が食べたい方はグレードを上げる事ができるのでそちらをオススメします。
その分お値段はしますが、その方がきっと満足できると思います。
できるだけ価格を抑えたい方や少し贅沢したい方向けにも対応した幅広いプランがあるのはとても好印象です。
さすが超人気宿です。良く考えられています。
食事会場には現代には必須の感染対策もしっかり行われていて、他の宿泊者とのテーブルの間隔も広く取られていて安心感はあります。
朝食はビュッフェ形式ですが、会場にはマスク必須でビニール手袋が用意され、共用のスペースで他の方の手が触れないよう徹底されていたので安心感はあります。
最後に
今回は玉造温泉の人気宿「白石家」をご紹介しました。
お部屋に関しては個性は感じられませんが、スタッフの方の接客やおもてなし、温泉、料理と総合的にとてもレベルが高い良い宿だなと改めて思いました。それでこの価格帯ですから、魅力的過ぎます。
夕食に強いこだわりがなければ低価格プランでも満足度はかなり高いと思いますので、玉造温泉を訪れた際は宿泊されてみてはいかがでしょう。
このサイトでは島根県の他の宿についての記事も書いているのでもしよろしければご覧下さい。
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